元自衛官の憂い The third
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09030607 | [PR] |
05051128 | お怒りの理由がわからない |
トランプ大統領との電話会談、米補給艦防護と情報漏洩に安倍さんはお怒りだそうです。でも、情報を漏らしているのはご自分の側近の皆さんのはずですが・・・そんな側近しかいないご自分の徳のなさをお嘆きになるほうが先ではないでしょうか。
米朝の緊張が高まり、にわかに可能性が出てきた日本への核/化学兵器攻撃ですが、慣れていないと言いますか、ピンボケと言いますか、北朝鮮のミサイル発射で電車を止めてしまったのは笑いました。
そんな国で情報を隠蔽しようというのは、安倍さん何か悪だくみでもしているようです。
だいたい、守るべき相手があるというのに、丸腰のような「いずも」を派遣するとは度胸があるというか、アメリカを小バカにしているというかわけがわかりません。
☆
自民党機関紙(産経新聞)グループの『夕刊フジ』に、〝北完全包囲!海自最強「いずも」出撃、日米英仏の海軍結集 強引な海洋進出続ける中国けん制の狙いも 〟(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20170502/plt1705021100001-n1.htm)という勇ましい記事がありました。夕刊紙ですからどうでも良いのですが、少なからず読者がいるので捏造は許されません。
海自「いずも」がいつから最強になったのか??? 「いずも」は図体がデカいだけで、自己防御の火器も極端に少なくなっています。
言ってしまえば、丸腰の他国の海軍艦艇を北朝鮮から護衛すると、警察官を出すようなものです。その程度の火器しか装備しない「いずも」なのですが・・・それを敢えて偉そうに「米艦防護」とは情けない限りです。
電車を止めるにしても、韓国国防部から発射が公表され、日本のメディアが伝えるのですから、当然、相応の時間が経過しています。そうしたニュースを基に、電車の運行を止めるのは現実的ではありません。発射から7~10分で日本国内に着弾するといわれているのですから、実際に日本(東京)に向けて発射され、ニュースで流れて電車を止めるのは、着弾してから止めるよりも時間が経っている可能性があるのです。
そんなレベルの国で、情報を隠すことは本当に正しいことなのでしょうか?
我が社のビルの管理人さんですが、信じられないようなことを口走っていました。先日、雷雨の午後、空を見上げて「次はミサイルだな」と私に聞こえるともなく管理人さんの口から吐き出されました。
まさか、実際に身近にこうした誤解をしているような人がいるとは想像もしていませんでした。私は経験上、北朝鮮のミサイルによる攻撃は限りなくゼロに近いとは思いますが、安全神話を作りたくはないので敢えて北朝鮮のミサイル攻撃の可能性を口にしているだけです。
実際、北朝鮮の独裁者を取り囲み、米・中・露のせめぎ合いと、そうした騒ぎを利用して改憲に突き進む安倍首相という状況が、現在の私の情勢分析です。
しかし、金正恩が力の信奉者になり、自爆覚悟で核/化学弾頭のミサイルを日本に撃ち込むことも考えられます。
70年の間、平和な時代に惰眠を貪って来た自民党政治家たち、主義主張のために国民を他国に売る野党政治家たち、今こそ国民は声を上げないと取り返しのつかない未来が大きな口を開けて待っています。
危機の時にトップに立つ者は、決して感情を面に出すようでは失格です。こうした時こそ、冷静に国民に説明し、情報を提供することこそが有能なリーダーのあるべき姿です。「有能」なリーダーとは言えないのが現実ですが、それならば相応のやり方というものがあるはずです。
丸腰のフネで防護などとウソをつかず、情報が漏れたと自分の選んだ取り巻きを叱責するようではリーダーとして不適かどうかよりも、人間としての存在すら疑われる行いです。
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