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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :09/02/10:58

05031216 憲法記念日と北朝鮮情勢

 正直なところ、〝今さら〟という気がしています。

 日本は北朝鮮がミサイル技術を確立させた1993年には、すでに日本が射程圏内に入っており、降って湧いたような北朝鮮の核/ミサイルのパニックにはげんなりさせられます。


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 私は改憲、9条の改正は必要だと考えていますが、残念ながら戦後70年の間、幸運にも戦争に関係せず平和を貪ってきた日本人は成熟しないままいます。戦後すぐの進駐軍様から与えられた、民主主義感覚を抜け出せていません。

 冷戦時代も欧米では核戦争を想定した備えが進められる中、日本だけは全くどこ吹く風でいることができました。ですから、ここに来て、にわかに北朝鮮情勢が緊迫化すると核シェルターの問い合わせが激増したとか、ガスマスクの売れ行きが激増したなどといったことが起きてしまいます。

 ミサイルだけでなく、北朝鮮の化学兵器保有は1950年代にはすでに、生産技術を取得したとの情報が流されていました。つまり、50年以上も何ら話題にしなかったものを、ここに来て安倍さんが騒ぎ出し、ノリの良い日本国民が騒ぎ出したというのが真実です。

 「何もしない」で来た日本政府/国民ですが、無視を決め込んできて、いざ自分に火の粉が降りかかりそうだと騒いでいるのが現在の日本なのです。

 少し前のことですが、日本学術会議幹事会で「軍事目的の化学研究を行わない」との過去の声明を踏襲することを明らかにしました。現代の戦争は国家総力戦であり、中世以前の戦争のように「軍人」だけが影響するものではありません。軍民問わず、相手国の全てを攻撃の対象にします。

 こういう緊張状態下に置かれた時こそ、こうした頭の良いセンセイ方が率先して、平和な世界を目指すよう金将軍に働きかけるばきですが、どうしたわけか黙り込んでしまいます。

 冤罪が明らかになると「死刑反対」を訴え、凶悪犯出ると黙り込む未熟な死刑反対論者と同じです。

 私だって「戦争」は嫌です。避けられるのであれば、避けて通りたいものです。しかし、多くの人が傷つけられ、全てを焼き尽くされ、何もかも破壊され瓦礫の山になるようなことが戦争ですが、日本人が戦争を避けたいからといって、日本を狙う国は存在しているのです。その一つが「北朝鮮」なのです。

 戦争がどれほど悲惨でも、自分たちを自分たちの手で守ることは、戦争の悲惨さを論じるのと同じ次元で扱ってはならないのです。

 生きものには、自衛本能があります。弱肉強食の世界であっても、捕食者と向き合えば、どの生きものも生き延びようと努力します。「お食べ下さい」と自ら身を差し出す生きものなど存在しません。時には集団で弱者を守るのが被捕食者のあるべき姿なのです。

 しかし、日本人は違います。憲法というただの「文章」を守るために、捕食者に「どうぞお食べ下さい」と自ら身を差し出そうというのが、憲法第9条なのです。

 ガスマスクを買い、シェルターを作ったところで、何の解決にもなりません。多少、ガスマスクやシェルターのない人たちよりは生き延びられる可能性が高まりますが、それだけのことでしかありません。

 日本人はいま、問われているのです。それさえ気づかないようであれば・・・この国・民族はいつか消滅することでしょう。大袈裟な話ではありません。

 

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