元自衛官の憂い The third
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| 02191540 | そろそろ気が付きましょうよ! |
北鮮が拉致被害者の再調査の全面中止を宣言しました。何度騙されればわかるのか、この国の政府はおめでたいのか、それともバカなのか…野党にしても同じ責任はあります。
北鮮が核兵器とセットでミサイル開発をあからさまに見せつけています。
左翼系のジャーナリスト(軍事評論家らしいです)田岡俊次が「ダイヤモンド社のビジネス情報サイト」で『北朝鮮が発射したテポドン2改がミサイルではない』とのたまわっていますが、悲しいことに日本の軍事評論家はこの程度なんです。
以下引用(http://diamond.jp/articles/-/86091)
弾道ミサイルと衛星打ち上げロケットは技術的には同一」との報道もよくあるが、これは「旅客機と爆撃機は基本的には同一」と言うレベルの話だ。ICBM(大陸間弾道ミサイル)が登場して60年近くの間にロケット、ミサイル技術が進歩し、分化が進んだ今日では「即時発射」を必要とする軍用のミサイルと、準備に時間が掛かっても大推力で大型の衛星を上げたい衛星用ロケットでは大きなちがいがある。
米国では1960年に潜水艦発射の固体燃料弾道ミサイル「ポラリス」が配備され、1962年からは固体燃料のICBM「ミニットマン」の配備が始まった。液体燃料を使う「アトラス」は1967年までにすべて退役し、多くは人工衛星打ち上げに転用された。これはあくまでICBMの「廃物利用」であって、衛星打ち上げ用ロケットがICBMに進化した訳ではない。(引用終わり)
これは、ラーメンで中華そばと味噌ラーメンや塩ラーメン、豚骨ラーメンなどは別物だと言う類のものです。確かに別物ですが、中華そばが生まれていなければ味噌ラーメンや塩ラーメンなどのスープの違いが考え出されることはありません。中華そばがあって、様々な人たちがラーメンにかかわり新しいスープを考え出した結晶が、私たちが食べる様々なスープのラーメンなのです。
彼が言いたいのは、液体燃料ロケットだから「弾道ミサイルに向いていない」と言いたいようなのですが、弾道ミサイルが登場したての頃は液体燃料だけでした。現在は、西側では固体燃料、東側では液体燃料が主流となっています。
もう少し詳しく説明すると、初期の頃の液体燃料は酸化剤として液体酸素を用いたためにミサイルに搭載したまま保存しておくことが不可能で、発射命令が下されてから燃料注入を行うために時間がかかり即応性はありませんでした。しかし、現在の弾道ミサイルの中には組み合わせによりミサイルに搭載したままで長期間保存できる液体燃料もあるのです。田岡さんわかってないようです。
こうした「わかってない」でくくると、北朝鮮による日本人拉致が解決しない理由もわかってない日本人の存在が光ります。
護憲派と称される人たちが、後生大事に「憲法を守ろう」と叫んでいますが、拉致問題が解決しないのは日本国憲法が原因です。
『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』
立派なことだとは思います。それを実現するのも並大抵のことではありません。しかし、現実問題として他国に潜入した工作員がその国の国民を拉致するのは明らかな戦争行為です。ですが、この国は国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄しているのですから相手にしてみれば、日本が何をどうほざいても、日本からは絶対に殴ってこないわけですから痛くも痒くもありません。
東日本大震災同様、拉致問題も風化し始めていると筆者は感じています。心の傷を癒すために忘れるという行為は必要です。しかし、それは被災した人たちがけが許されることであり、我々は絶対に忘れてはならないのです。我々は政府が何をして、何をしないのか被災者目線で絶えず監視しなければならないのです。
なぜならば、東日本大震災で被災しなかった筆者をはじめとる多くの人が、大きな災害や、国家の重大変事に巻き込まれた場合、東日本大震災で被災された方たちと国による同じ苦渋を味わうことになるのです。それを防ぐ、少なくするためにも震災は絶対に風化させてはならないのです。
あれだけの災害を体験しながら、国は何もしていません。国民には自助・共助・公助などとわけのわからない言葉だけを与え、〝あとは自分で何とかしろ!〟ではお話にもなりません。それよりも何よりも、国民の中で災害等で救援活動できる組織を作るとか、大規模な組合等に協力を仰ぐなどできることはあるはずなのです。
わかってないのは、我々も同じなのかもしれません。
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