元自衛官の憂い The third
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10221203 | 何のための解散だったのか |
投票日を迎えました。
何のための解散だったのか、完全に見失われた解散総選挙でした。
選挙で600億円以上という税金が使われましたが、「争点」がハッキリしないままだったのは国民の鈍感さが招いた結果でしょう。
自民党が勝利すれば、自民党内から出ていた選挙を急いだ安倍さんを追及は起きないでしょう。
増税、北朝鮮問題、憲法改正を打ち出した安倍さんですが、モリカケ問題の目くらましと増税を実行するのが目的なだけでしょう。
増税により景気が落ち込むのは目に見えています。しかし、選挙で勝利できれば国民のお墨付きをもらったことになり、景気が落ち込んでも安倍首相は責任を問われても回避できます。
私は安倍首相の北朝鮮に対する姿勢に疑問を呈してきましたが、自己正当性をアピールするために利用してきました。
それは、北朝鮮の弾道ミサイルの危機は、すでに日本の脅威となっており、それを敢えて無視し続け中国の脅威を前面に打ち出し、政府/防衛省が協力して離島防衛に邁進してきました。
防衛省も予算獲得の大チャンスですから、多少の脚色など目をつぶるでしょう。
北朝鮮の脅威の前に国民は我を忘れて、弾道ミサイルに備えた訓練をしています。
考えてもみてください。核/化学/生物弾頭を載せたミサイルが着弾するというのに、ありもしない地下施設や頑丈な建物に避難しろと政府は言います。それを真に受け、大真面目に避難訓練をする国民。
核弾頭を搭載された弾頭ミサイルだった場合、核シェルターに避難しなければ生き残ることなどできません。Jアラートを鳴らし、子供たちに防空頭巾をかぶせ子供たちに避難訓練をさせる異様な光景を首相は何も感じていません。
北朝鮮に圧力だけを訴える安倍首相ですが、拉致問題では「強い外交力」で解決するというのですから完全に論理が破綻しています。
しかし、多くの国民はこの論理破綻にも気が付いていません。
不安を煽って利益を得る姿は、政治家としてよりも人間としての資質が疑われます。
奇襲解散で小池さんは狼狽し、自分で墓穴を掘ってしまいました。野党は瓦解。
野党は落ち着いて対応し、モリカケ問題を訴え続ければ救いもありましたが、民進党の崩壊で野党の支持率は低下。奇襲を受けた小池さんは自ら事態収拾に乗り出し、反感を買っただけでなく民進党議員の受け入れに、リベラルを「排除」と言ってしまい完全に支持を失いました。
安倍首相は「仕事人内閣」だと自称しながら、何も仕事をせず解散。これを詐欺というのは、大袈裟ではありません。
安倍首相は、①北朝鮮問題を煽り、②モリカケ問題の説明責任を果たさず、③支持率低下、④仕事人内閣にしごとをさせず、⑤曖昧なまま自衛隊を憲法に明記、⑥景気より増税優先、⑦大企業優先のアベノミクス、⑧小池新党を叩き潰したいなど、首相の目論見が実は透けて見えているのですが…どれだけの国民が気付いているのでしょうか。
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