元自衛官の憂い The third
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11150903 | 取捨選択 |
ニュースソースが同じなのに、なぜ違ったニュースになるのでしょうか。
11月5日、毎日新聞は「<菅官房長官>南シナ海、自衛隊活動参加を示唆」と報じ、テレビ朝日は「『航行の自由』作戦に自衛隊の参加はない」菅官房長官」と報じました。
内容をよく読み込めば、違いを理解することができますが、どちらかだけのニュースだと自衛隊が今後、南シナ海で活動するか、しないかという極端な結論に結びつきます。
自説に固執するつもりは毛頭ありませんが、こうしたところもまた日本人の幼稚化ではないかと心配になります。
野田聖子前総務会長が、南シナ海は「日本とは無関係」と発言したのには驚きました。
素人考えを超え、これではもう中国の協力者としか言いようがありません。協力者ならまだ救いもありますが、協力者でないとしたら素人が政治家になっていることになります。
これが、かつては首相の候補とまで言われた人物の発言とは恐ろしくなります。
中国は尖閣諸島の領有を主張しており、南シナ海の覇権主義丸出しの所業を日本が看過することは、やがて尖閣諸島に中国の手が伸びてきたら、どの国も日本の主張に耳を傾けるどころか無視されるのがオチです。
それだけではありません、輸出入で成り立つ我が国が戦略的に重要となる海上水路を敵対国の専横を看過することはバカげた思考としか言えません。
南シナ海で日本向けの船舶が航行できなくなれば、日本への輸送ルートはより狭い海峡を何か所も抜けなければならず、リスクが増えるだけでなく、日本までの航行の時間が増えることになります。
これだけでも、「無関係」という主張が根拠のないものかわかります。
政治家の主張に根拠がなく、メディアも伝える内容がバラバラでは、私たち国民は何を信じ行動すればいいのか見当もつかなくなります。
情報の収集にネットとい方法もありますが、ネットでは民主主義の自由から言いたい放題、匿名性があるため自らの主義主張を反映させウソでも何でもありなのですから、我々、受け手は提供される情報を精査するだけの能力が必要になります。
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