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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :10/08/03:13

10130914 日本にも現れたバカ

私は仮に日本が戦場となるような事態が起きれば、銃を手に戦うことを厭いません。

それは功名心とか社会への不満などではなく、ただ自分の国を他国により蹂躙されたくないという思いで銃を手にすることになるでしょう。

戦いとか、人を殺してみたいというものではありません。戦場で戦うことは、すなわち殺人を実行することであり、それがいつ自分が標的になるかわからない状態ですので恐怖感はあります。

しかし、それでも銃を手にすることでしょう。


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 元自衛官というととかく好戦的、戦争好きと思われます。

 

 でも、戦場に立つことが何を意味するかは、一般の人たちよりも鮮明に認識しています。

 日本人をイスラーム国にリクルートする関係者、それに安易に乗っかった若者がいたことが明らかになりました。

 イスラーム国は、サラフィー・ジハード主義組織であり、国家を自称していますが、世界中どの国も「国家」として承認していません。もっと言えば、イラク・シリア周辺のイスラム教諸国からは、「イスラーム」と名称への批判がなされています。

 要はイスラム教でも異端な存在なのです。

 しかし、これは表向きの話です。テロリスト国家というのも表向きの話です。

 1978年アフガニスタンの人民民主党政権にムジャヒディーン(ジハードを遂行する者)の蜂起により、1979年にソビエト連邦が軍事介入しました。

 人民民主党は共産主義政党で、これに対抗するムジャヒディーン(武装勢力)が蜂起した格好です。アフガン全土が抵抗運動により抵抗組織の支配下に置かれ、人民民主党政権はソビエト連邦に軍事介入を求めました。っこの求めにソ連軍は軍事介入に踏み切りました。

 介入したソビエト軍に対しムジャヒディーンが抵抗運動を展開。これに対しCIAなどから武器と資金が提供され、数十億ドルの提供がなされたとされています。

 

 こうした支援はパキスタン経由で行われ、後にパキスタンはアフガンでの影響力を増すことになります。

 ムジャヒディーンには20カ国以上のイスラム諸国からの20万人という義勇兵が含まれていました。

 あの有名なビン=ラーディンはサウジの駐アフガン公式代表でした。

 歴史とはDNAのようにらせん状に繋がる不思議なものですが、このアフガン戦争がやがては現在のイスラムのテロリストを生んでしまいます。

 ムジャヒディーンの能力の低さが、アフガン戦争終結後に欧米キリスト教国家に牙を向くことになってしまいます。

 ベトナムではベトナム戦争において統合された指揮系統や思想が統一されていました。ですから、ベトナム戦争終結後に迷走することはありませんでした。

 ムジャヒディーンはパシュトゥーン人、パシュトゥーン人・タジク人、ハザーラ人、ウズベク人、ヌーリスターン人などのグループがあり、さらにこれらのグループには分派がありました。

 この中から反米勢力が生まれます。

 その一派が、現在のイスラーム国を作り上げることになるのです。

 「イスラム教」を自称してはいますが、現実にはアメリカから支援された反共武装集団であり、現在の状況は飼い犬に手を噛まれたアメリカというのが真実なのです。

 威勢よく戦いたいと言っても、所詮は殺人を求めるだけのことで、思想的にかぶれたところで真実は変わりません。

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