元自衛官の憂い The third
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08310458 | [PR] |
03271022 | 理想と現実 |
北朝鮮による拉致被害者家族会が結成から20年になるそうです。24日夜に家族らが集会を開き、「今年中の救出」を訴えたそうです。
残念ですが・・・日本から北朝鮮に対し拉致被害者の話はもうできないでしょう。小泉→安倍の対北朝鮮政策が完全に失敗しているからです。全ての責任は個人的には「安倍首相」にあると認識しています。
「安全神話」が取沙汰されたのは、東日本大震災による大津波で東京電力福島第一原発が対応に失敗し、人類史上二例目の原発重大事故を起こしてしまった後から出てきた言葉です。
あれだけの経験をしていながら、日本人から「安全神話」が取り払われたかというと、残念ながらいまだに維持し続けています。
私は日本人の中にある「目に見えないものは信じない」といった思想・文化があるためだと考えています。逆説的に言えば、信じないものは、実際に存在していても、実際に目に映ったとしても〝見えない〟のです。
その一つが、北朝鮮による拉致事件だと思います。被害者家族に同情はしても、決して我が身に降りかからない以上は「現実」ではありません。「現実」ではない=目に見えないものですから、同情以上のものは日本人からは生まれてはきません。
そして、北朝鮮の「核」もまた目に見えないものと日本人には映っており、北朝鮮がどれほど「核武装」をアピールしても信じようとはしません。
最悪なのは、こうした北朝鮮の強気のアピールを利用して首相の座に就いた人間がいることです。
先日、北朝鮮がミサイルを発射し秋田県沖のEEZ内に着弾したと公表され、安倍首相は「(脅威の)新たな段階に入った」と真顔で記者会見していましたが、この言葉は軽薄で「今さら、何を言っている」のかと腹立たしくさえ感じました。
森友学園の問題で最初に名前が出た元防災相。この人、防災相時代に「日本がミサイル攻撃を受けたら、北朝鮮を火の海にする」といった内容の発言をしましたが、とんでもない勘違い野郎です(これだから右翼的思考(嗜好)の人は山師だと私は言い続けるのです)。左翼転向右翼と海自の特殊部隊創設に関わった元幹部自衛官が官名詐称する団体が、拉致被害者を救出できるなどと豪語していますが、これまた右翼嗜好の勘違いです。
理想は理想として持って当然ですが、それを現実と錯覚し巷間に喧伝することは詐欺と言えないまでも、犯罪に類似した行為です。
日本は昨年には完全に北朝鮮の「核(ミサイル)」の脅威下にあるのです。それを無視して、秋田県沖のEEZ内にミサイルが着弾したから「新たな段階」なのか意味がわかりません。
中国のフネが尖閣諸島領海に入った、中国軍の戦闘機が日本に近付いた、中国軍の軍艦が日本に近付いたなどと日々話題になっていますが、中国のミサイルも脅威ではありますが、北朝鮮の核(ミサイル)は日本を標的にしていることは明々白々なのです。
思い出してください。北朝鮮は昨年、36年ぶりとなる党大会を開きましたが、その前段階で異常ともいえるほど核(ミサイル)を手中にしたと豪語していたではありませんか。
日本では北朝鮮のブラフと決めつけています。メディアだけでなく、稲田防衛相も「北朝鮮が核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っているという可能性は否定できない」と語り、北朝鮮の核(ミサイル)を脅威と認識していないと言い切ったのです。
私は昨年の北朝鮮のアピールと、その後の韓国に対する対話攻勢を目の当たりにして、北朝鮮の大きな変貌を実感しました。北朝鮮は大風呂敷を広げ、口汚く罵るのが常套手段です。しかし、昨年の核実験後だけは違っていました。
そして、固体燃料ミサイルの実験成功や潜水艦発射弾道ミサイル開発など、一年の間に驚異的な進歩が見られるのです。
情ない話ですが、日本の政治家、防衛当局者の頭の中に、北朝鮮の核ミサイルを脅威と認識し活動しているとは思えません。
理想を口にすることを否定はしません。しかし、それを声高に訴えて支持を得ようとするのは犯罪的行為です。それが、政治利用されたり、自分をアピールすために使うことは絶対に赦されるものではありません。
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