元自衛官の憂い The third
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04171321 | 被災地に何ができるのか考える |
熊本県熊本地方:4月14日21時26分震度7、同14日22時07分震度6弱、同15日00時03分震度6強、同16日01時30分震度6強、同16日01時45分震度6弱
熊本県阿蘇地方:4月16日03時55分震度6強
熊本県熊本地方:4月16日09時48分震度6弱
以上が熊本地震での震度6以上の地震の発生時間です。
東日本大震災では無能な集団が政権政党の座に就いていましたが、今回の熊本地震での政権の座に就いているのもこれまた無能だったという悲しむべき現実が突き付けられました。
自衛隊は当初約2,000人規模の派遣を決めていましたが、16日午前に16日中に約15,000人、17日以降に約20,000人に増やすことが決められました。
「逐次投入」です。東日本大震災時の菅首相と全く同じ轍を踏んでいます。
戦術的に見ても、今回の派遣は出だしから失敗です。「主導権の原則」「機動の原則」「集中の原則」で失敗しながら自衛隊が災害派遣されているという、国民(九州の被災地のみなさん)にとっては最悪の事態です。
これだけではありません。安倍首相は無能の証として、被災地に赴くことを高々に宣言していました。
首相が被災地を訪れることは、どれほど無意味であるかは菅直人氏が明らかにしたにも関わらず、「自分だけは違う!」と言わんばかりの行動です。愚かにもほどがあるというものです。
危機への対応は危機的な状況を作らないことから始めなければなりません。次に危機には迅速・的確に対処し、被害の拡大を阻止することです。初動対処が大きな意味を持ってきます。
威勢の良い話ばかりで、一般大衆は騙されていますが、今回の動きは無能さを如実に物語るものです。最高指揮官は自分の目で現場の状況を確認することは重要ではありますが、状況確認すべきは当然ですが、現場は現場指揮官に任せることが第一です。
首相は現場指揮官に任せ、国の総力を挙げて人命救助と被災者の生活支援をどう行うべきかを考えるべきです。
指揮官の心得として「深沈厚重」という言葉があります。どっしりとして重みがあり、落ち着いて動じないこと。寛容で威容を持ち合わせており、くだらないことには心を動かされない。確固とした己の信念を持ち合わせている姿です。
安倍首相は発災後首相公邸に入ったそうですが、朝は寝ぐせそのままに官邸に現れたのには失笑させられました。自ら寝ていたことを証明してしまったのです。
政府として最も恥ずべきは、民間企業や団体の動きに差があり過ぎるということです。熊本空港の機能回復を急ぎ、航空機による輸送路の確保すること。次に道路の応急復旧など物流の確保を急がなければなりません。
指揮官は「決心」という指揮官だけが持つ権限を実行しなければなりません。「いつ」「何を」決めるかタイムリーでなければなりません。指揮官の代役はいないのです。
米国、台湾から支援の申し出を受けていますが、これをどうするのか明らかにされていません。機動力が無いに等しい自衛隊と機動力を誇る米軍のコラボ作戦を考えても間違いではないと思うのですが…どうするつもりなのでしょうか。
台湾からも申出は、外交関係(領土問題)を加味した上で返答して欲しいものです。
やるべきこと、やらなければならないことが山ほどあるのです。今はとにかく物流を確保することが筆者は第一だと考えています。航空会社は福岡空港に臨時便を出し、機体も大型化して空路での輸送を確保しようと努力しています。民間にできることが国ではできないはずがありません。残念ながら、お国には「発想」がないのかもしれません。
政治家の尻にムチを入れましょう!
これなら、誰でもできることです。
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