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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/03:58

09211407 馬鹿の一つ覚え

外相が訪ロしたそうです。

いつまでも馬鹿の一つ覚えで、いつまで「北方領土を返せ!」と言い続けるつもりなのやら。情けなくなってきます。

それよりも、竹島をどうするつもりなんですか?と聞いてみたいところです。

北方領土は、日本が強く言うのは「日ソ中立条約」の破棄は違法(国際法違反)だというのを根拠としているようです。


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不思議に思いませんか?

ヨーロッパ大陸では日本との同盟国であるドイツとソ連は戦争状態であり、独ソ不可侵条約はドイツが一方的に破棄してソ連領内に侵攻しました。

ソ連の衝撃はあまりにも大きく、日本を通じて停戦交渉を行おうとしたとも伝えられています。

日ソ中立条約は、現実的には真面目な条約でありませんでした。その証拠に、日本はドイツと手を結んでいながら、ソ連とドイツが戦争状態になっても中立条約を守っていたのかを考えればわかります。

日ソともに条約を利用して、自国の国益にしようという腹黒い考えがあったのです。

ソ連にしてみれば、強大なドイツ軍を相手にソ連西部で戦闘が続き、その虚を衝いてソ連東部から日本軍がなだれ込んで来たら、ソ連といえども二正面作戦は無理ですので、それを避けるために利用しました。

逆に日本は独ソ戦の推移を見ながら、南方への進出を決めます。

日本の軍部は、ソ連が本気で満州から南下してくればひとたまりもないこと位はわかっていたはずです。ですから、筆者は日本陸軍が満州を防波堤に利用するために傀儡国家を作ったのだと考えています。

ソ連の国益はもっとあります。

日ソ間が敵対していなければ、情報集活動もある程度の自由が得られましたし、ソ連が得た情報を連合国側に流すことも可能です。

ゾルゲによるスパイ行為が、これを証明しています。

日本が見誤らなければ、独ソ戦と同時にソ連領内に侵攻し、ドイツを掩護することも可能だったのです。

このように真面目な条約関係でもないものを、一方的に破棄されたからと今更騒いでも世界大戦状態で、敵対関係にある国家同士の条約にどれ程の意味があるというのでしょうか。

条約を延長しないことを通告されたのは、194545日でした。通告したのはモロトフ外相で、モロトフは中ソ日本大使に不延長伝えた後、ワシントンに連絡。アメリカ政府に不延期を日本に伝達したことを報告しました。

注目しなければならないのは、当時の中ソ日本大使が、この不延長の通告は事実上の条約破棄だと認識していたということです。

47日に総理大臣となった鈴木内閣が、ソ連を仲介し和平工作を行おおうとしたのが、そもそもの間違いです。

筆者は鈴木内閣を批判する気はありません。情報の収集、分析能力の欠如が招いた結果だと考えています。

このように有名無実化した条約破棄を違法だと訴え、領土を返せと訴えているのが我が国です。

ではなぜ、敗戦で占領下にあった手も足も出せない状態で、かすめ取られた竹島を返せと訴えないのか。訴えないのであれば、実力行使も辞さない覚悟で、返還を求めるべきではないでしょうか。

北方領土は軍事占領されましたが、竹島は平時のかすめ取りですから、どちらの罪が重いかを日本政府は理解していないかのようです。

ちなみに、軍事占領された領土が敗戦国に返還されることは歴史上無かったと記憶しています。

軍事的にも北方領土は、対米攻撃のための弾道ミサイル原潜が潜むには絶好の海域です。そんな重要な場所を、アメリカ側に立つ日本にわざわざ返すような間抜けなことをロシアがするはずは絶対にありません。

それよりも、集団的自衛権行使可能となったのですから、ロシアと同盟でも結んでしまえばいいではないでしょうか。それよりも、平和条約の締結が先ですね。

軍事力行使もけっこうなことかもしれませんが、外交は間抜けでは、どれほどの軍事力があってもただの好戦的国家に成り下がるだけです。

親日家のプーチンさんが権力を掌握しているうちに、日本が何らかのアクションを起こさないと、次の指導者が中国よりだったら…日本は西側は敵ばかりとなってしまいます。

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