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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/14:23

05271300 自衛隊法違反を平然とする統幕長

仕事が忙しくブラック企業状態になり、なかなか新しい記事をアップできません。読者も少ないので(ほとんどいない)と、自虐的にアップしないことを言い訳にしています。


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日本人は政治に関心を持たないのが、ある種のステータスのようになっています。小難しい話になりますが、私自身も政治を理解しきれていませんが、日本人の多くが無関心=直接関わっていないから責任持てないといった風潮があるのが、日本政治(民主主義)の揺らぎになっていると思います。

個人的に安倍さんは嫌いですが、OBとして嫌いなのは田母神カッカと河野克俊統幕長も嫌いです。

左派的な批判のようですが、23日に行われた日本外国特派員協会での会見で、憲法に自衛隊を明記する旨発言した安倍首相に、「個人の見解」と前置きし、「一自衛官として申し上げればありがたい」と言っちゃいました。アウトです!

自衛隊法第61条で、隊員の政治的行為の禁止が定められています。左派系のメディアや政党は、これを根拠に騒いでいますが、それでは何が政治的行為なのか見当もつきません。

自衛隊法施行令第86条に明記されています。

3 特定の内閣を支持し、又はこれに反対すること。

統幕長は「個人の見解」と前置きしていますが、「一自衛官」としているわけですから、明らかに〝違反行為〟なのです。

そもそも常識的に考えれば、ユニホームを着て「個人の見解」など口にする必要性など無いことなど大人であればわかりそうなものです。

官房長官も「個人の見解で政治的意図はない」と擁護していますが、官房長官たる人が自衛隊法を知らないのでは、官房長官としてアウト!です。

この統幕長の発言がお咎めなしなら、あの田母神カッカも更迭されたのは間違いだったことになります。

居酒屋でサラリーマンのおしゃべりなら許せますが、ユニホームを着て公式な場での発言なのに無罪放免とは奇怪極まりないお話です。

国民の無関心も構いませんが、自衛隊の暴走を認めると築地市場の移転問題よりも厄介なことになります。安心・安全が放棄されてしまうからです。

自衛隊は国民を守るものであって、政治を守るものではありません。更に無節操な発言は、やがては傲慢不遜な官僚組織のような「軍」が構成され、近い将来、必ずかつての旧帝国陸海軍のような存在になってしまいます。国民を守るのではなく、自らの組織を守る自衛隊になってしまうのです。

大袈裟だと笑って済まされる方がほとんどでしょう。

でも、彼らは我々の税金ですべてが賄われているのです。装備品から給与までです。政治家、組織を守る組織ではなく国民を守るのが彼らの義務なのです。

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