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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/30/09:42

06031848 日本政府は北朝鮮を脅威とは見なしていません

一歩引いて見ていると、猿芝居すぎて笑えなくなってしまいます。

北朝鮮が3週連続でミサイルを発射したと安倍さんは怒り心頭であるかのような表情で官邸で記者団に語っていましたが、ミサイル発射から2時間後のことでした。

政府の対応も韓国メディアの第一報を後追いする形という、危機感ゼロ! 日本国民に安心・安全を提供する気など全くないことがバレバレでした。


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私は安倍さんは、北朝鮮問題を政治利用できる「材料」程度にしか見ていないと感じています。

安倍さんの頭の中にあるのは、「日本の脅威は中国」ということだけが渦巻いていて、北朝鮮の独裁者の事など眼中には全くありません。

誰もがわかりきったことです。安倍さんがどんな表情で北朝鮮を非難し「独自制裁」を打ち出したところで、北朝鮮にとっては蛙の面に小便です。それでもなお、安倍さんは「制裁」を口にするのですから、よほどのバカでなければ、北朝鮮の事など全く眼中に無いことがわかるではありませんか。

先月、中谷、小野寺、長島の3氏が米国「戦略国際問題研究所」にパネリストとして招かれ、3人ともに「日米同盟で最重要なのは、中国の軍事的脅威の増大に共同対処すること」と語りました。

ごく一部では、北朝鮮問題が出されると思われていたのが肩透かしを食ったようですが、これこそが安倍さんの本音なのです。安倍さんが北朝鮮の事を口しているのは、国民に対する建て前でしかありません。本音は中国=脅威なのです。

確かに中国の軍拡のスピードは尋常ではありません。覇権主義の下、軍事力に物を言わせた活動を南シナ海で行っており、その矛先が尖閣諸島に向けられているかのようにも見受けられます。

ただ、尖閣諸島問題は南シナ海と同列に扱うのはいかがなものでしょう。日本が期待(?)した具体的行動は起きておらず、中国公船が出入りする程度で収まっています。

海上民兵を使った工作も行われておらず、一見すると中国公船以外は何も起きていません。日本政府は空自のスクランブル回数が対中国機対処で著しく増大したと訴えてはいますが、スクランブル発進したのと実際に領空侵犯があったのとは結び付きません。

中国機への対処が増えたとは言っていますが、空自はF-22にこだわり過ぎて新規戦闘機取得に失敗。続いて出されたお買い物リストは、F-35という完全未知数の戦闘機。それも、就役が送れまくっているというものでした。

F-35が近々、空自に実戦配備されることになるでしょうが、最新鋭機がスクランブルに用いられるとは考えられません。なぜなら、最高機密の塊をわざわざ仮想敵国の目に晒すようなことはできないからです。

それではF-35は何にために買ったのかということになります。本当に日本政府が中国を脅威と見なし、防衛問題に大きな影を落としているのであれば、空自は指をくわえてF-35が就役するのを待つことは、まともな神経をしていればできることではありません。

と言うことは、中国脅威もまた眉唾ではないかという疑いだ浮かんできます。

陸自に海兵隊機能を持たせる部隊を編制するとか、海自に強襲揚陸艦を保有させるとか、様々な対処が行われているようですが、切羽詰まった様子は残念ながら見られません。

となると、安倍さんは何をどう考えているのか全くわからなくなります。

考えたくはありませんが、自己正当性の材料にしている疑いさえ浮かびます。歴史に名を刻むために、ありとあらゆる手段を採っているだけにも思えてきます。

彼の目に、国民の姿が映っているのか。国民の生命・財産を守る気概はあるのか。大きく問われているのです。

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