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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/05:30

05211046 イスラエルは極悪非道国家なのか

日本人はイスラエルとパレスチナの紛争は、「子供を殺す残酷なテロ国家!」「女性や子供を巻き込むイスラエルは許せない!」「パレスチナを占領したイスラエルが悪いのは明白!」とイスラエルへ憤りを持つ人が多い。

これは事実なのか。日本人はこの紛争を正しく認識しているのだろうか。

新聞やTV等では、「イスラエル 米を後ろ盾に空爆を継続」「イスラエル軍 ガザを集中空爆 住宅多数倒壊」「空爆下のガザ地区『住民標的 遺体が増え続けている』」これだけを目にすれば、イスラエルはガザで“民間人を無差別に空爆を続ける国”と印象付けられる。

「空爆」から連想するのは、住宅地に攻撃機/爆撃機/ミサイルが住宅地を攻撃する状況を思い浮かべる。

しかし、現在のイスラエルの攻撃は、こうしたイメージとは全く違う。

イスラエルはガザからロケット弾攻撃を繰り返す「ハマス」(イスラム過激派テロ組織)の拠点やロケット弾発射台、武器庫、地下トンネル網、ハマス幹部の自宅などを標的に、ピンポイント攻撃を行なっている。
 
イスラエルは攻撃実行前(1〜3時間前に)攻撃目標となる建物の近隣住民に、テキストメッセージや電話などで避難を促している。

なぜ、イスラエルはこのような手間をかけるのか。推測ではあるが、これはイスラエル軍がテロリストと、そのインフラだけを攻撃し、民間人に被害が出ないようにしているからであろう。

しかし、メディアではこのような“事実”は伝えられることはない。メディアは「子供を含む××人が死亡」と『数』を持ち出す。この『数』は魔法の言葉だ。数が大きいと、事態がより深刻に伝わるだけでなく、受け手側は重大な事態だと認識する。

ハマスは1回に50発以上のロケット弾攻撃を行なっている。これは、イスラエルの迎撃失敗を目論む飽和攻撃である。

飽和攻撃とは、攻撃目標の防御能力の限界を超えた時間あたりの量で攻撃することで、ハマスはこれを狙っている。

しかし、イスラエル軍のアイアンドーム(イスラエルの防空システム)により、ハマスのロケット弾を迎撃しているが、ハマスのロケット弾攻撃による被害が限定されているため、ガザ地区での被害がより大きく報道されている。

『ハマス』は欧米だけでなく、日本でもテロ組織指定されている。これもまた報道されていない。ハマスには、イラン・トルコ・カタールなどが資金や武器を提供しているとされているが、これも報道されていない。

ハマスのメンバーは、国連パレスチナ難民救済事業機関に送り込んでおり、支援物資や資金がハマスへ横流しされているとされるが、これも報道されていない。

ハマスのロケット弾は、手製で発射から着弾までどこへ行くのかわからないシロモノ。それを迎撃するイスラエルの技術に驚かされるが、ガザ地区内に着弾し犠牲者を出しても、これも大きくは伝えられていない。

ガザから女性や子供を避難させることもせず、攻撃されるのがわかっていても、ハマスは放置している。人間の盾として利用していると見るべきである。

ハマスは正義の味方なのか。日本人は、この判断を避け、一方的にイスラエルが「悪」だと決めつけていないだろうか。これでは、ハマスの思う壺ではないだろうか。

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