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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/13:02

07211350 ニースのトラックテロ

我が奥方、ニースで起きたテロにニュースを見て、「秋葉原通り魔事件と同じでしょ!」と一言。鋭い分析です。

ちょっと軍事知識があるようなら、秋葉原通り魔事件を参考にしてテロを計画することはできないでしょう。

「その手があったか!」「やられた!」というのが感想です。


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でも、大規模な国際的な日本で過去に起きている「事件」に酷似しているのはなぜなのでしょうか。

まず、9.11テロですが、これは1999723日に起きた全日空61便ハイジャック事件にそっくりです。犯人が操縦をし、ハイジャック機を犯人の意図のままに操縦するというものです。

幸いにも犯人はテロという認識はなく、単にジャンボジェットを操縦してみたいということを実行に移すためにハイジャックしたわけですが、違いはその点だけです。

そして、今回のニースのテロは、我が奥方の言う通り「秋葉原通り魔事件」にそっくりです。

ともに被害規模の違いこそあれ、基本的にはまったく同じ。日本の事件を参考に、テロを実行したとしか思えません。

幸いと言いますか、「地下鉄サリン事件」をまねたテロはまだ実行されていません。

換言すれば、日本で起こされた凶悪犯罪のように、防ぎようがないという事実もあります。

ISが弱体化しているため、資金提供や支持などできる状態ではなく、事件を起こすまで宗教的な活動をしていなくても、ある日突然、社会から「否定された」ていることを実感し目覚めてテロを起こしていると理解しています。

しかし、フランス警察当局の警備態勢は何をしていたのでしょうか? 失態のそしりは免れず、今後、問題視される可能性も否定はできませんが、お国柄という背景もありますのでテロは続く可能性もあります。

ということは、逆説的には現在の軍事作戦は世界的なテロの流行を防ぐことは不可能ということにもなります。

ISに対する軍事攻撃が奏功し、ISの支配力の低下や支配地域の奪回など伝えられていますが、一方ではテロは逆に増えています。

犯罪を模倣したテロは、大規模な準備の必要も無く、資金もそれほど多くを必要としません。

爆発物の技術や知識の必要も無く、銃火器さえ必要としません。

危険を冒してISから訓練を受ける必要も無く、数万円で数億、数十億の被害を出す可能性さえ出てきつつあります。裏を返せば、テロは防ぎようが無いという現実もあります。

社会主義が破綻し、いまは資本主義が行き詰まりを見せています。そうした影響が、高学歴者などがテロに走るという姿に出ています。かつての社会主義のように高学歴者が走ったのと同じ事態です。

人間はあまりにも大きな問題に直面しているのかもしれません。

それを乗り越えるには、世紀的な時間を必要とすることでしょう。

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