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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/05:30

07231440 時代の分れ目

バングラデシュの首都ダッカで起きたテロに対し日本政府の対応を批判しているのは左派系、アンチ安倍でしか声が上がっていないのは残念なことです。

私は日本政府、外務省そしてJICAに対しバングラデシュで活動するJICA関係者に何ら警戒すら訴えていなかったのではないかとさえ感じています。


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我が同胞が7名も命を落とす結果となったバングラデシュのテロは、私は日本政府と外務省の瑕疵により犠牲となったと思っています。

日本政府と外務官僚の能力の限界なのだと思います。

テロは世界のどこで起きても不思議ではない状況下にあります。イスラム過激派だけでなく、同調者、犯罪者までがイスラム過激派を自称しテロを起こす時代です。

そのような時代になったにもかかわらず、日本政府・外務官僚はまったく現状を理解しないばかりか、現状認識さえできていません。

バングラデシュでのテロの発生直後からの日本政府の対応を見れば、日本政府はかなり早い時点で巻き込まれたのがJICAの関係者であり、テロ・グループが店内を制圧した直後から人質が殺害されているのを把握していたと見られます。

こうしたことから、官房長官が官邸を早い段階で出て参院選の応援に出られたのです。事件から、官邸、現地対策本部が異例ともいえる早い段階で設置され、これまた異例の外務副大臣が現地に派遣されました。私は完全にこれに目をくらまされ、安倍さんを評価しようと思ったほどです。

不思議だったのは、JICA関係者が事件に巻き込まれたことはすぐに公表されませんでした。JICA関係者だと公表され、私はようやく事態を理解しました。政府専用機も翌日には派遣オーダーが出されており、政府と外務省は情報操作を行ったのです。

事件の異様さ、悲惨さを前面に出し、JICAという外務省所管の独立行政法人から出した犠牲を覆い隠したのです。

テロにはあまり興味を持たないため、昨年10月にバングラデシュで邦人男性がテロの標的にされ殺害されていたことを後に知りました。

情報を小出しにして、真実を隠蔽する手段です。

そして。極めつけは御用メディアの日本のメディアは、次々とバングラデシュの政情不安とテロ事件を伝えたのです。

誰もがテロが起きて当然の国家に、JICAがなぜ関係者に注意喚起せず放置していたことが推測できますが、悲惨さを強調して先に伝えられたため、放置されていたことに誰も気が付きません。

テロの予防の鉄則である、日本人が集団でレストランに居るなどテロが起き得る国ではあり得ないことです。それが、民間企業の関係者ならまだわかりますが、JICAという組織の関係者がレストランに居たこと自体、奇怪な事実です。

参院選の最中で、こうした事実を隠蔽したかったのでしょうが、それを許すことは同様にテロによる犠牲者を出すことにも繋がり絶対に看過してはならないのです。

日本では事実を把握せず、伝えられるだけの情報から様々な批判が起こりました。失笑したのは、バングラデシュの治安当局による強行突入に、「あれでは犠牲者が出て当然」とバングラデシュ批判がありました。基本中の基本である「内政不干渉の原則」を全く理解していない証拠です。

政府、官庁、国民もレベルは低いのです。

外務省が注意喚起をしていなかったのが、ラマダン中の最終の金曜日にレストランに居たことからもわかります。

事件後、日本のメディアはテロリストたちは、教育水準の高い裕福な家庭出身者であることを伝えていますが、バングラデシュの現状を理解していれば、これは当然のことです。

世界でも有数の最貧国であり、国内の格差は尋常ではありません。現実問題として、テロなどよりも大多数の国民は日々の糧を得るだけで精一杯なのです。それすらも理解していないかのようなメディアの報道ぶり。

テロは未然に防ぐことは不可能です。ISが弱体化し組織的なテロから、協賛テロの様相へと変質しており、いつ誰がテロリストになってもおかしくない状態なのです。大規模テロが減少する一方で、個人や小集団によるテロがこれから主体になってくることが推測できます。

無能な政府だけでなく、この国の弱小野党という愚か者集団がいますが、「日本が戦争法案で戦争のできる国になると、バングラデシュの話など海外で活動する人がテロに遭いかねない」と論理破綻したコメントを出しています。愚かな連中ですから、この程度のことを言ってしまうのでしょうが、こんな連中が生息できるほど日本はぬるま湯なのです。

今回のバングラデシュのテロは、これまで言われ続けて来た「貧困」がテロの原因とはならないことを明らかにしました。

バングラデシュのテロは、テロの新たな時代に突入した結果なのです。国内不満から他国の人を殺害することが正当化されてしまうことを裏付けたのです。時代の分れ目なのだと私は感じています。

それなのに、日本政府は何をしたか…情報操作し失態を隠蔽したのです。日本は政治、行政が破綻しています。いつまでも、現状を放置し、今のままの態勢を強引に続けても負担を強いられるのは我々国民です。

バングラデシュのテロは、我々日本人に「今のままでいいのか」という選択を突き付けたのです。

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