元自衛官の憂い The third
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06170907 | 中国の本性 |
鋭意お勉強中ですが…中国は国際法や条約、慣習は無視する傾向があります。今に始まったことではありません。伝統文化といってもいいかもしれません。
日本の学校ではなぜか教えてくれませんが、1921(大正10)年11月~翌年2月まで第一次世界大戦後にアメリカ大統領ハーディングの提唱でワシントンD.C.で国際軍縮会議が開かれました。
参加国は日本・イギリス・アメリカ・フランス・イタリア・中華民国・オランダ・ベルギー・ポルトガルの9ヶ国が参加しました。ソ連は会議には招かれませんでした。
歴史の授業では、ワシントン海軍軍縮条約の締結しか教えられません。しかし、アメリカ・イギリス・フランス・日本による太平洋における各国領土の権益を保障した四ヶ国条約、全参加国による中国の領土保全・門戸開放を求める九ヶ国条約が締結されました。
肝心の中国はこれを守ろうとしませんでした。条約破りの常習犯〝中国〟の面目躍如です。
あくまでも日本封じ込めが目的ですが、条約を破る中国をアメリカ・イギリスは咎めることをせず日本だけを集中して責め立てました。
日本はこのワナにはまったわけですが、中国は特異な文化を持つ国であることを私たちは忘れています。
中国には様々な民族が打ち立てた帝国が存在しましたが、どれも決まって為政者は民衆を弾圧するか酷使する、奴隷のような扱いが当たり前でした。主観的解釈ではありますが、こうした伝統文化のある国では、上に立つ者は傍若無人でなければならず、紳士的・優しさなどは無用な国なのです。
日本を「小日本」とあちらの民族主義な人たちは呼びますが、こうした紳士的だったり国際常識に沿った対応だけでなく、どこか媚びた態度をする日本政府を見下しているのは、ここに原因があると私は思います。
ここから、中国の伝統文化は「力」には屈服しますが、「理屈」にはまったく従おうとしなくなってしまったのではないでしょうか。
香港の返還がわかりやすいと思います。
返還時鄧小平は「一国二制度」という言葉を持ち出し、社会主義政策を50年間にわたって香港で実施しないと約束しました。
現実は香港の自由が奪われはじめ、危機感を持った香港市民がデモをし、英国議会が鄧小平の約束を守らせようと調査団を派遣しようしたところ、「合意は香港が返還された時点で無効化した」と言ってのけました。
これが、私たちが相手にする「中国」なのです。
傑作なのは(香港市民にとって不幸なことですが)イギリスはこうした無茶苦茶な中国の理屈に目をつむり、経済協力協定まで結んでしまいました。イギリスは香港市民を見捨てたのです。
欧米はなぜ中国を甘やかす理由はわかりませんが、アメリカにしても台湾に対し距離を保っていることも事実です。
南シナ海での中国の横暴ぶりは明らかですが、日本では意見の集約がなされていません。様々な価値観があって当然ですが、南シナ海では「古代から中国の領土だった」と国際法は無視。無視するだけでなく、埋め立てまでやって自然破壊三昧。「軍事化は意図していない」と言っていたはずですが、3000mの滑走と作り軍用機が発着。各種ミサイルまで取り揃えています。
鄧小平の二枚舌は日本に対し尖閣諸島の領有権は「後代に任せましょう」と言って日本政府はそれを信じ込んでしまいました。後を任された後代の面々は、海洋法を作って自分のものにしてしまいました。
尖閣諸島に公船、最近はフリゲート艦まで送り込んできましたが、中国は尖閣諸島を狙っているのは明らかです。
私は海自ではなく海保を先に投入し、条件を整えて海自を投入すべきだと考えています。口による反論ではなく、力には力ですが、国際社会に日本の弱い立場をアピールして同情を集め、中国には用意周到に事を進めるべきだと考えています。そして、相手は常識の通じない伝統文化を持つ国だということを理解しなければなりません。
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