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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/06:48

07210500 例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで

中国でスパイ容疑で拘束された日本人が、裁判で懲役刑の判決が出されたそうです。詳細はわかりませんが、海軍・空軍基地の撮影をしていたようです。でも、わざわざ写真を撮るために送られたというのは納得できません。写真なら、偵察衛星があります。それに、撮影程度であれば日本から人を出してまでする必要性は皆無です。なぜ、そんなことをさせる必要があったのかわかりません。

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稚拙なスパイ行為で逮捕され実刑なんて、三文小説ですら出てきません。中国は15日以上の滞在にはビザが必要ですが、これ以下だとビザは不要です。リスクを避けるためビザを申請したとは思えません。日本人、逮捕されたのは元北朝鮮の軍人で脱北後に来日して日本国籍を取得したようです。だとすると、元脱北者というだけで中国当局の目を引くことになり、どこまで真面目(?)なスパイ活動だったのかさえ疑わしくなってきます。

推測ですが、航空券を購入した段階で中国は身元確認をしているはずです。身元確認で元脱北者となれば、中国の空港に降り立った段階から中国当局の監視下に置かれます。宿泊先・電話等の盗聴、外出時の尾行と四六時中監視されます。筆者は経験ありませんが、筆者が現役時代に旧ソ連に入国した際に、こうした監視対象となった同僚がおりました。それもドラマや映画のように車を変えたりすることはなく、あからさまに監視していると警告しているかのような尾行のされ方だったと聞いています。

そんな中で海空軍基地を撮影していたとしたら、あまりにも間抜けな行動としかいえません。残念ながら…。週刊誌では公安調査庁が送ったとする記事がありましたが、諜報活動を理解していない機関や組織が仕立て上げたものでしょう。素人が素人を中国に送り出したのです。その結果が、〝当局は一切関知しない〟結果になったのでしょう。

そもそも、写真撮影など偵察衛星の仕事です。例えば、偶然美味しそうなお蕎麦屋さんを見つけたとします。外から見れば、並んでいるお客さんを見てもいいそのお蕎麦屋さんでは何が美味しいのかは実際に店に行かないとわかりません。そこで、実際に店を訪れてほかのお客さんは何を注文しているのかがわかります。仮にそこへ外国人が行って、根掘り葉掘り聞いたところで詳しくはわかりませんし目立ちます。なので、まともな諜報機関は現地の人間を協力者として店に行かせるのです。今回のスパイ劇は、それほど稚拙なのです。専門家ではありませんが、多少の情報の世界を目にすればこれくらいのことは常識の範疇に入ります。

どこの機関、組織が送ったのかわかりませんがあまりにも間抜けなスパイ劇です。
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