元自衛官の憂い The third
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06111614 | 厚顔無恥とは奴らのためにある言葉 |
尖閣諸島接続水域に中国人民解放軍海軍のフリゲート艦が進入し日本政府、メディアは顔色を変えています。慌てふためく姿は、無関係な立場で目にすれば笑えますが、自分の国の政府となる笑ってばかりもいられません。
私は、なぜこうまで慌てふためくのかまったく理解できません。
外国から大事件が持ち込まれると、慌てて対策を講じるのはペリーの黒船以来の伝統ですから、当時から日本人は成長していないようです。泥縄が好きな国民性もあるので、仕方がないかもしれません。
日本政府は中国をどう見ているのでしょうか。これまでの人生経験で、中国人は力には折れますが、理屈で責めたところで何も感じません。
庚子事変(こうしじへん)、いわゆる義和団の乱で秘密結社「義和団」の排外運動を西太后が支持し清が欧米列強に宣戦布告し国家間戦争となりましたが、宣戦布告から2ヶ月もせず欧米列強連合軍は首都北京、紫禁城を制圧、清朝は莫大な賠償金を支払わされることになりました。
この時、「北京籠城」が起き、日本陸軍の柴五郎中佐が中心的な役割を果たしましたが、当時の日本軍は指揮命令系統が明確であり略奪行為を働かなかったのは日本軍だけと賞賛されました。
しかし、戦勝軍がすべてを奪い去るのが中国大陸での勝者です。日本軍はそれをしなかった、こうした寛大さは欧米列強や日本では讃えられるものですが、中国人にとっては中国を恐れるあまり手も足も出なかったと解釈します。「小日本」です。
南京大虐殺の真偽が論じられていますが、私は被害者だとする写真を見たことがありますが、どう見ても中国人被害者が受けた辱めは、中国大陸で中国人の手によって行われた日本人居留民に対する虐殺等の被害者とまったく同じでした。
虐殺という極限状況の中で、日本人がなぜわざわざ中国人と同じ行為をする必要などありません。でっち上げです。それに、虐殺行為等は約6週間から最大で2ヶ月にわたって行われたとされていますが、その間、中国軍は同胞を救いにいかなかったことになり、それを当たり前のように受け入れているという計り知れない恐ろしさも感じます。
経験でいえば、補給もままならない部隊が虐殺できる余裕などあるはずがありません。日本人がカニバリズムでもしていて、その目的のために虐殺したというのであれば別ですが…。何ら不法行為、非人道行為がなかったとは言いません。ただ、あまりにも非現実的な話であると私は認識しています。
1997年香港の主権が中国に返還されました。おぼえていらっしゃいますか?
あの時、鄧小平は「一国二制度」という美名の下、2047年(50年間)は香港に社旗主義政策を持ち込まないと言いました。それが、今ではどうか。それが、彼らのやり方なのです。それが、彼らの常識なのです。
ですから、尖閣諸島周辺に海軍の艦艇が遊弋、領海等に進入することは明々白々だったのです。それでも、この国の政府はたかがフリゲート1隻で上を下への大騒ぎです。
これでまた、「小日本」だと彼らは嘲笑し、見下していることでしょう。
宥和政策を採り失敗し、しまいには日本が全責任を背負い込んだのを忘れているのでしょうか。
中華思想、小中華思想と中国・韓国が実に共通点が多くありますが、彼らは「法」などどうでもいいのです。法だけではありません。人道や信義は二の次で、自分たちはすべてが「正しい」と解釈するのです。
南シナ海の状態を見れば、中国が日本に対し打つ手はどのようなものかくらい想像できているはずです。想像ができていれば、今回のみっともない慌てぶりも起きなかったことでしょう。
パンダを贈られて、その気にさせられて現実は尻の毛まで抜かれてしまいました。
それでもなお、偶発的衝突が起きないように連絡手段を確保するとか言ってますが、偶発的な衝突を望んでいるのはあちら様ですから口では連絡手段の必要性を理解したように振舞いながら、裏では「必要ない!」と思っているはずです。偶発的な軍事衝突から、何らかの軍事行動に出てくることでしょう。「懲罰的攻撃」とか言って、尖閣諸島などあっという間に手に入れるでしょう。
自民党にしても、ガス田開発で煮え湯を飲まされているはずなのに、いまだに迷走状態の対中国外交です。
言っておきますが、ロシア人とは比較にならないほど自己中心的で、すべてが上から目線でしか物事を見ることができないのが彼らの真の姿です。北方四島などと日露関係をややこしくせず、親日家プーチンさんが在職中にロシアとの関係を深めるべきです。
ロシアを日本との関係を深め、中国が暴走し始めたら、日露で軍事行動を取れるくらいの関係を急ぎ築くべきです。でないと、遠くない将来、彼らは南シナ海だけでなく東シナ海も我が物としてしまうでしょう。東シナ海を手中に収めれば、次は台湾を、そして沖縄に近付くことでしょう。
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