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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/05:09

08261046 本当に怖い国

対日戦勝記念日の軍事パレードをする中国ですが、第二次大戦時は中国共産党ではなく、日本が戦ったのは中華民国であり、対日戦に関して積極的だったのは中国国民党でした。

もっと言えば、中国共産党は対日戦には消極的で兵力の温存を図っていたという〝事実〟があります。


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 もっと興味深いのは、習政権となるまで「抗日戦勝記念日」を祝うことは中国といえどもありませんでした。

 日本人の感覚としては、国民党(現:中華民国(台湾))が祝うのであれば百歩譲って許せますが、中国共産党が祝うというのはお門違いだと感じます。

 建国の父である「毛沢東」は、抗日戦争勝利を祝ったことはありません。毛沢東は現実主義者でした。もっと言えば、毛沢東―周恩来という指導者が、歴史に名を遺すべき現実主義者でした。

 日本人にとって冷戦は、惰眠を貪るだけで現実から目を背けるだけの時間でした。根拠のない平和主義がはびこり、現実逃避こそが平和だと錯覚するまでになりました。

 毛沢東―周恩来の現実主義は、米国との和解という当時としては途方もない外交政策を実現させました。

 これだけでも、習政権(習近平だけとも言えますが)の異常さが際立ちます。

 しかし、「抗日戦勝」を祝うようになったのは江沢民が最高権力を担うようになってからです。

 私たちは中国の反日感情に様々な理由があると解釈していてますが、現実には天安門事件で中国共産党による統治の正当性が無くなりつつあり、政治に対する人民の不満を外に向けさせるために始められたのです。

 天安門事件は198964日に起きました。日本政府は円借款の見合わせを通告。フランスなども日本に同調。7月に行われた先進国首脳会議で、中国の民主化弾圧を非難。世界銀行の中国に対する新規融資の延期に同意する政治宣言が発表されました。

 江沢民政権は国際的孤立から抜け出すために、92年に天皇皇后両陛下の訪中を実現させ、日中の友好関係を世界にアピールしました。

 しかし、94年からは愛国主義教育を徹底するよう指示しました。それまで、中国での軍民犠牲者2100万人とされていたものが、江沢民は3500万人という数字に書き換えました。98年には各国の中国駐在大使に対し、「台湾問題、歴史問題を永遠に言い続けなくてはならない」と指示を出しました。

 95年から江沢民により抗日戦争記念式典を行うようになりました。しかし、あれだけ日本に対し悪態をついた江沢民でさえ座談会的な催しだけ行われています。

 朴槿恵大統領と同じく日本を口汚く罵る共通する理由が江沢民にはあります。

 江沢民の実父は日本軍の占領下にあった江蘇省で日本の特務機関に協力していました。叔父の江上青(江世侯)は中国共産党幹部でしたが、嫡男ができず1939年に匪賊に殺害されてしまいます。

 

 公式発表では、江沢民はこの江上青の養子となったとされていますが、江沢民は中国の慣行ではあり得ないとされています。「漢奸(日本の協力者)の息子」という出自を隠すための方便と見るべきです。

 ちなみに、朴槿恵大統領のご尊父であり、大韓民国の指導者であった朴正煕氏は親日家として韓国の歴史に刻まれています。これと同じです。

 私たちが記憶しておかなければならないのは、中国は一党独裁に名を借りた専制国家ということです。

 どういった人格であろうと、指導者となった場合、すべてはその指導者の意のままに行われるようになるのです。事実よりも、自己正当性が優先されるのです。

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