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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/25/13:06

08250925 猫を被った野獣

第二次世界大戦後、中国ほど戦争を繰り返してきた国はありません。

1949年に国共内戦が休戦となると、長江で行動中に英国海軍艦艇を中国共産党軍が攻撃。翌50年にはチベット侵攻、朝鮮戦争参戦、54年台湾海峡危機、58年金門島砲戦、59年~62年中印国境紛争、69年~78年中ソ国境紛争、74年南ベトナムと西沙海戦、79年中越戦争、84年~88年中越国境紛争などソ連・ベトナム、台湾、インドに軍事作戦を実行してきた国です。


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日本人は中国の本当の姿を忘れているのではないでしょうか。

日本国内には多くの中国人が暮らし、日常的にも政官学に対するサイバー攻撃、政界要人などへの工作員の接近、米軍基地、原発などの反対運動への支援や援助など、日本人の気付かないところで様々な工作が行われています。

だのに、この国では政府/防衛省(自衛隊)が方向性がよくわからない離島防衛を打ち出し「奪還」などと口走り、陸自委水陸両用部隊、沿岸監視隊、対艦・対空ミサイル部隊など配置。海自はイージス艦の改良と新造、潜水艦の増強、空自は那覇の第9航空団を新編するなどしています。

しかし、これは数字遊びです。自衛官が増員されるなど聞いたことありませんし。戦闘が増えたという話も聞いたことがありません。南西地区に人員・装備を集中させれば、それだけ別の地区が手薄になっているという状態です。

それでも、この国は妥当だと思われる防衛策を打ち出していません。敵はもう日本の懐深くに入り込んでいるのです。「専守防衛」などと本土決戦と同じ思考で、国民を守ろうなど絵に描いた餅です。平和ボケ丸出しの平和主義者までいるのですから、この国を他国からの侵略から守るのは大変に不利な状態です。

仮に他国との安全保障について関心のないトランプ氏が大統領となった場合、在日米軍、在韓米軍が撤退するようなことになれば、東アジアの軍事バランスが崩壊し、中国だけでなく北鮮も何らかのアクションを起こすことも考えられます。

米国は太平洋の日付変更線の東側、中国は日付変更線の西側で中国と妥協すれば、日本は風前の灯です。

残された日本の生き残る道は、ロシアとインドと協調して行動する基準を早急に構築することしかないのですが、日本は未だに「北方領土返せ」一辺倒。インドとは、未来の姿すら想像できない対応。筆者の目からみると、政治家は国民を守る気はないとしか見えません。

リオ五輪で自衛隊体育学校の学生がメダルを獲得しても、「特別昇進はありません」と平気で言ってのける役所です。このようなお役所仕事しかできない組織が、本当に国を守れる奇策など思いつくはずはありません。

新しい装備を買って、「安心」などと平気で言えるのは現実をわかってないのと、買い物依存症だからです。

火力演習や自衛隊教の信徒は、○○があれば離島防衛に役立つなどと言いますが、攻撃ヘリ「アパッチ」は13機、大型輸送機は0、強襲揚陸艦は0、オスプレイを買っても実戦でオスプレイを護衛する機がありません。

装備、弾薬、燃料の輸送能力は?

備蓄は?

繰り返しますが、「専守防衛」などという言葉は「本土決戦」でしかありません。世界中の軍隊のどこを探しても、そのような戦術を採っている国はどこにもありません。それに気が付くのは、いつになるかで我々国民の運命が決められます。

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