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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/00:13

05010843 「ファシズムや戦争といったものはいつでも、正義という名の下に行われる」

我が尊敬する惑星連邦宇宙艦隊ジャン=リュック・ピカード大佐の言葉です。


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熊本地震は奇しくも、現在の日本の本当の姿を浮かび上がらせました。首相による「国民無視・軽視」。一部の日和見主義的似非全体主義者による「不謹慎狩り」と、一見真っ当に見えますが、視点を変えるとともにファシズム・全体主義につながるものです。これらが、ピカード大佐の言葉通り、「正義」として罷り通っています。

安倍首相は被災地を訪れましたが、報道によると以下の順で行われたそうです。

①ヘリで上空から視察

②自衛隊、警察、消防への激励

③首長等との意見交換

④避難所訪問

皆さんはどう思われるでしょう。安倍首相は派遣されている“公務員”たちを激励に行ったついでに、避難所を訪れたのでしょうか。この人、とんでもない勘違い野郎だと思いませんか?

こう言ってはなんですが、派遣されているのは所詮は公務員です。安倍首相と同じ立場ですから、いわば身内なわけです。被災者よりも先に身内を激励するというのは、常識はずれであり、人間としての価値観の一部が欠落しているのではないでしょうか。

「我が軍」などと口を滑らせたこともありますが、自衛隊は安倍首相の私兵ではありません。「軍」ですらありません。安倍首相の偉大なる先輩方が、国民を愚弄し続けて来たため、軍隊の武装と軍服を着せ「軍隊ではない」と言い張ってきたのです。

そして、自衛隊は国のためでも、党のために存在しているわけではありません。国民のための国民の「軍」なのです。

首相ですから自衛隊の「最高司令官」であるこは間違いありませんが、それは安倍首相が国民の信託を受け首相となり、国民の代表である首相が自衛隊の最高司令官というだけのことなのです。

安倍さんの人格や能力で最高司令官の座に就いたのではなく、国民の信託があったからです。

制服と階級のある職業では、自分の人徳=階級だと思い込んでいるバカ!がいます。そういう人間は決まって能力が低いのですが、下位の者から敬礼されるのは本人は人徳だと思い込んでいます。事実は階級に敬礼しているだけなのですが…。

私は安倍首相に「国家主義」を見出します。

国家主義の中に全体主義的な傾向もありますが、全体主義とは個人の全ては全体に従属すべきとするものです。

「不謹慎狩り」こそ、安倍首相と同根の全体主義思想が隠されています。

芸能人の情報発信を片っ端から〝検閲〟し、不適とみなされると地震被災地を思いやれと攻撃されます。

不思議なのは、こうした攻撃された芸能人に被災地からは何ら問題とされてはいません。

こうした不謹慎狩りをする人は、「意識高過ぎ系」なのは容易に想像できますが、自分たちに全体主義的傾向があるとは考えてもいないでしょう。全体主義とは個人の全ては全体に従属すべきとする思想です。まさに、不謹慎狩りこそ全体主義そのものです。

意識的、無意識的どちらであったとしても、何気ない一言が右へ倣えでは、無意識に指摘しているのであればなおさら怖いことです。

ソーシャルメディアが災害時の情報発信に役立つともいわれますが、私はそうは思えません。人は「十人十色」だといいます。人によってそれぞれ考え、好み、性質などそれぞれ異なっているのが当たり前のことです。同じ体験をしても、十人が十人ともに全く同じ感覚を抱くことはあり得ません。それぞれ、喜怒哀楽はそれぞれ違います。

首相の国家主義、国民の中に芽生えた全体主義。この国は、いったいどこへ向かっているのでしょうか。

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