元自衛官の憂い The third
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07280704 | [PR] |
04290841 | 出鱈目 |
〝でたらめ〟とは、思いつくままにいい加減なこと言ったりしたりするさまのことを指します。漢字は当て字ですが、賭博で「目」はサイコロを指し、「出たらその目」から使われるようになったそうです。
この男、デタラメならまだ許す余地もありますが、明らかに「依怙贔屓(えこひいき)」、自分のため、私物化といった公務員として持ってはならない感情を何のためらいもなくやってのけるという厚顔無恥さは、歴代首相、中でも無能と蔑まれた首相でさえしなかったことをやってのけるというあり様には、政治家として完全に失格です。
熊本地震で激甚災害に指定するよう県知事から15日に要請がありましたが、激甚災害に指定されるまで要した時間は要請から10日目の25日になりようやく決まりました。
安倍首相は「事務的な数字を積み上げていかないと法律的にできない」と国会で答弁しています。
安倍首相の答弁を鵜呑みにすれば、時間がかかってしまったのは仕方がないことだと思ってしまいますが、2013年7月28日に起きた“山口県”と島根県での豪雨災害では、8月1日には激甚災害に指定され、菅官房長官は「激甚災害の指定には時間がかかっていたが、できるだけ速やかに地元の要望に応えるようにと指示した」と説明しました。
ちなみに東日本大震災で無能といわれた菅直人首相でさえ激甚災害に指定するのに3日を要したと記憶しています。
「地元の要望に応える」とは、安倍首相の地元だったわけです。
ちなみに、山口・島根豪雨では、死者・行方不明者4名、家屋被害は全壊49棟、半壊66棟でした。地元の要望にはすぐに応える安倍首相!
18日の衆院TPP特別委では、熊本地震を受けて消費税見送りの可能性を聞かれ、「大震災級の事態にならない限り予定通り引き上げていくという基本的な考え方に変わりはない」と、熊本地震が大震災級ではないと言ってのけました。
死者・行方不明者の数だけで災害の程度を決めるのは早計ではありますが、どこからどう見ても、豪雨災害と熊本地震では明らかに次元の違う災害です。
そういえば、自民党のセンセイは地元を優先させる傾向が強い証拠がまだあります。
2011年9月、台風12号で和歌山県などが甚大な被害を受けました。和歌山県を地元とするN階・現自民党S務会長が、当時の野田首相と平野防災担当相に食って掛かりました。「総理大臣がわざわざ現地へ行かれるならば、ちょうどいい機会ですから、総量はなくても、見ればわかるんですよ」「これが激甚災害でなければ、何を激甚災害というか」と〝地元〟のために熱く求めました。
熊本の選挙区で見れば明らかですが、1区では松野頼久氏、木原稔氏、3区では坂本哲志氏と自民党は木原氏だけ。木原氏は比例ですから…安倍首相が力を入れないのも無理からぬことです。
自民党といえどもこの程度なのです。
日本死ね!とネット上に投稿されましたが、「日本」ではなく人名が近いうちに入れ換えられる日が来ることでしょう。目を背けず、バカにはバカと言い、いらないものはいらないと断りましょう。威勢の良い話は信じない筆者ですが、こうも当てはまってくれると怖くなります。
出鱈目ならば許す余地もないわけではありませんが、私物化する人間は許される余地などありはしません。それが、一国の首相であればなおさらのことです。
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