元自衛官の憂い The third
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05030845 | 憲法を考えていたら地獄で目覚めることに行き着く |
私は憲法改正を望んでいます。
日本国憲法を読んでいると、(理由のいかんにかかわらず)世界を相手に戦争をした国の詫び証文であり、戦争をした国の理想を掲げたものにしか思えないのです。平和国家「ニッポン」を演出する材料の一つだとしか思えないのです。
日本は大国アメリカの前に屈し、国土全体が焼け野原となりました。広島、長崎には人類初の核兵器を使われ、未曽有の被害を出しました。不幸にも地上戦が行われた地域もありますが、日本は二度と立ち上がれないほどのダメージを受けたのです。
しかし、日本はアメリカの庇護の下、復活しました。それも庇護者であるアメリカを凌ぐほどです。
現実に眼を向ければ、ニッポンの理想を掲げた憲法が破綻したのは施行から3年後のことです。
武力による統一を夢見た指導者が、後ろ盾の了解の下に戦端が開かれました。朝鮮戦争です。
突然の戦争に日本だけでなく庇護者のアメリカも慌てふためき、付け焼刃の軍隊を創設しました。
憲法で軍事力を持たないとした日本と、同じように軍隊を持たせないとした占領軍のメンツもあったのでしょう、詭弁を弄することになります。メンツにこだわり失敗した典型例です。
朝鮮戦争は過去の戦争ですから、海を隔てれば「他国」の戦争です。現代では、考えられませんが、日本人にとっては異国の戦争だったのです。
いかにアメリカが苦戦したかは理解されていませんが、マッカーサーが原爆の使用を具申したほどですから、アメリカ軍が危機的状況に陥っていたのは事実です。
幸運にも国連軍が優位な状況で休戦を迎えることができましたが、共産主義の脅威は増大する一方だったのです。それは、警察予備隊が保安隊、自衛隊を拡大改編されたことでもわかります。
世界は冷戦時代を迎えますが、日本だけは核戦争の脅威も感じることなく安穏とした時間を過ごすことができました。それは、アメリカという大国の庇護下にあったからです。
冷戦下、欧米では核戦争への恐怖感は尋常なものではありませんでした。数年前まで、スイスでは核シェルターは義務化されていました。普及率はスイス、イスラエルが100%、ノルウェー98%、アメリカ82%、ロシア78%、イギリス67%となっています。アメリカでは市民シェルターもありましたが、現在では維持すらされていません。
日本では全く普及しませんでした。理由は簡単です。核戦争が起こるとは、誰も口にしていませんでしたので誰も核戦争など起こるはずがないと思っていたのです。ですが、欧米では核戦争を想定して準備が行われていた。
世界とニッポンとのギャップです。
意図的か偶然かはわかりませんが、核戦争が起きることなく今に至っているわけですが、こうした核戦争が起きなかったのはなぜなのでしょうか。
ここで皆さんに考えていただきたいのは、日本国憲法第9条があったからなのかということです。
意図的か偶然かはわかりませんが、日本人が胸を張って核戦争が起きなかったのは日本国憲法のお陰だと言えるでしょうか。
核戦争の脅威は低くなりましたが、21世紀に入ってすぐ、イデオロギーが原因の戦争から、今度は宗教が原因の戦争が生まれました。これは一向に衰える気配すら見せず、大国の利害関係が衝突する中で勢力が維持されています。
世界情勢は生き物のように千変万化です。いつまでも、理想に燃えて現実から目を背けることが正しいことでしょうか。
と熱く語ると好戦的な人間のように思われることでしょう。でも、北鮮による日本人拉致は戦争行為ですが、日本では「解決」という言葉を用いて拉致被害者の帰国を求めていますが、戦争行為を仕掛けらて何もできずに交渉することが国家としてあるべき姿なのでしょうか。
日本の人口に比し、被害者の数が少ないため他人事で済ましているのかもしれませんが、日本の国内に第三国の工作員が入り込み、日本人を拉致するなど起きてはならないことです。被害者家族はどれほどの恐怖と、拉致の事実が認められても帰国できない現実に虚しさを感じていることでしょう。神隠しでは済まされないのです。いつ、私たちの身に降りかかるかわからないのです。
かつては拉致でしたが、今では「ミサイル」がいつ降り注いでも不思議ではないのです。
弾頭が核か通常の爆薬かは、相手の都合しだいですが。眠りに就いて、目が覚めたら病院のベッドならいいですが、花畑だった…という可能性もゼロではないのです。中には真っ赤な池や針の山で目が覚める方もいるかもしれません。
それが、現代の私たちが置かれた状況なのです。
東日本大震災でビルを飲み込む津波。起きないはずの原発事故。大地震が起きないとされていた九州での地震など、いつ何が起きても不思議ではないのです。いつまで、理想にすがり、理想を糧に日本人は生き延びようとするのでしょうか。目覚めたら、地獄ということも現実的な状況になっていることを考えるべきではないでしょうか。
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