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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/22:12

11111146 おべんちゃら

異例尽くめのトランプ大統領訪日でした。



安倍晋三首相が衆院選時に言っていた「国難」とは、トランプ大統領の訪日だったのかもしれません。



トランプ大統領訪日で日本はお祭り騒ぎでした。仕事柄、公共事業に関わっていますが、トランプ大統領訪日中は様々な規制が出されました。仕事をする際の事前申請、中止など病的なほど警戒していました。



その警戒ぶりとは裏腹で、ゴルフなんぞやったわけですから表面上の警戒だったわけです。



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 お祭り騒ぎで勉強不足が丸出しだったのは、大統領専用機=エアフォースワンと誤解しているメディアが目立ちました。



 大統領専用機はボーイング747を改造した専用機VC-25のことですが、大統領が搭乗すれば、空軍機であればすべてが「エアフォースワン」になります。エアフォースワンとは、大統領搭乗機のコールサインなのです。ちなみに、米国副大統領が搭乗すれば、エアフォースツーになります。



 大統領が陸軍機に搭乗すればアーミーワン、海軍機ではネイビーワン、海兵隊機ではマリーンワン(海兵隊のヘリが有名です)、沿岸警備隊機ではコーストガードワンとなります。民間機ではエグゼクティブワンです。



 年末から年明けに、何らかの軍事行動があるようなリークが衆院選挙中にみられ、今回の訪日はもしかしたら…と思っていましたが、共同記者会見を見ていたらトランプ大統領の本音が出てきて笑ってしまいました。



 北朝鮮問題でトランプ大統領は、「米国製の武器を大人買いしろよ!」と迫ったことが明らかになりました。



 安倍晋三首相は明言は避けましたが、どうやらいろいろと買うことになりそうです。



 必要なものを買うのであれば文句は言いませんが、人手不足の上に新たな装備品を買い揃えるなど全く意味がありません。



 自衛隊は貧乏性で、目立つ物は超一流のブランド物を欲しがりますが、目立たない物は骨董品や博物館に展示されているような物を平気で使わせます。



 例えば、89式小銃です。陸自普通科部隊など戦闘職種は64式小銃から89式小銃に更新されていますが、予備、海空自衛隊ではいまだに自衛用装備として64式が生き残っています。



 三八式歩兵銃を後生大事に使っていた帝国陸軍と同じです。世界では自動化が進む中、我が帝国陸海軍では明治38年に採用された銃を大事に使って戦争に負けたのです。貧乏性のなせる業です。



 商売をされている方ならわかると思いますが、64式と89式の弾が共通しているのであれば何の問題もありませんが、口径が違うもので互換性はありません。つまり、89式と64式を抱えることは、在庫が増えて維持管理に手間がかかることになり、そうしたマイナス面は全く目を向けられていません。



 私のようにひねくれた人間は、トランプ大統領が北朝鮮の核/弾道ミサイル開発を完全に利用していると実感してしまいました。そうした部分は、安倍晋三首相も負けてはいませんが…。



 指摘はありませんが、トランプ大統領は金正恩に対する発言の過激度が下がっていることに私は気付きました。呼び捨てにしたり、ロケットマンなどといった言葉がありません。



 公にはなっていませんが、米朝間の接触が密になってきていることをうかがわせるものです。安倍晋三首相は相変わらず、「圧力」と言っていましたが。



 フレンドリーな関係であるかのような演出が目立ちましたが、外交関係でフレンドリーということはあり得ません。理由は簡単です。目指す結果が、国によって全く違ったものだからです。フレンドリーな関係は個人間のことであって、大統領と首相という立場でフレンドリーというのはあり得ないことです。いわば商売敵のような存在になりかねないわけですから、フレンドリーな関係と言われれば言われるほど疑ってかからなければならないのです。フレンドリーな関係で国民を騙し、日本の国益ではなく売国的密約などが結ばれていることも起こり得るのですから。



 トランプ大統領訪日の正直な感想は、安倍晋三首相のトランプ大統領へのご機嫌取りは醜悪なだけでした。

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