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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/08:09

11210956 なぜか疑問を挟まない人たち

新しい自衛隊の装備品等が公表・公開されると、この国のメディア関係者、明らかなオタクさんたちは絶対に「批判的」なことを口にしません。その徹底ぶりは見事の一言に尽きます。

でも、人間社会では完璧な物など存在しないのはわかりきっていることですが、なぜか防衛に関する物品に関しては批判が出ないから不思議です。

こうした防衛関連の物品は、隊員だけでなく、国民の命もかかっていることが忘れられているような気さえします。


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南シナ海での米中の緊張状態で、日本の動向が注目されています。海自艦艇、哨戒機の派遣が予想されていますが、最新型哨戒機P-1についての評価が高いことが気になっています。

哨戒機側から見れば、確かに高い能力を持っている可能性は否定はしませんが、潜水艦側から見た場合は出てきていません。ということは、P-1の高い評価は正しいことなのでしょうか。

まず、哨戒機という存在は潜水艦から見た場合、それほど脅威とはなりません。

最も致命的なのは、その速度にあります。海自が標的にする中国海軍の原潜では20ktを超えていますが、20ktとは時速37km程度ですから、高速だとしても30kt以下ですから時速55kmが関の山です。

P-1では巡航速度450kt、失速ギリギリまで速度を落としたとしても、潜水艦との速度差は明らかです。そうした機体が上空をグルグル回っていたとしても、速度差から見つけることはたやすくはありません。

そこで様々なセンサー類が使われますが、どれも決め手を欠いたものです。

潜水艦狩りにはヘリコプターが適していますが、ヘリには航続力が足りない面もあります。

対潜能力か哨戒能力かといえば、対潜能力はそれほど高い評価を与えられるものはないのです。

唯一の救いは、未だ原潜の建造能力が高くはない中国の静粛性を追求できないということだけです。

これはあくまでも原潜だけで、通常動力型潜水艦の場合、中国海軍潜水艦の能力は侮れない技術を持つようになっているようです。

つまり、対中国潜水艦戦の場合P-1は有効とは言い難いものだということです。

自画自賛は許せる人もいるでしょうが、武器に関しては許されません。武器は先述しましたが、それを扱う隊員だけでなく、国民の命がかかっているため自画自賛は許されることではないのです。

それを忘れたら、いざという時に何の役にも立たない無用の長物、無用の高価な物ということになります。

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