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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/03:40

05100134 まさか…

北朝鮮の恫喝が再開しました。
米朝合意が成立しなかったものの、金正恩はアメリカによる武力制裁は無いとの読みがあるのでしょう。韓国は目先の支持率に目がくらみ対症療法すら出来ない有様。日本ももしかしたら、同じ状態なのかもしれません。まさかの展開です。
私が不思議に思ったのは、北朝鮮が発射したミサイルの数も飛行ルートも、日本政府は把握していないということです。「2、3発」「日本の領域や排他的経済水域への飛来は確認されておらず、現時点でわが国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていない」と発表。これは、完全にミサイルを見落としていたということです。
現実的に少ない弾道ミサイル対処可能なイージス艦が少なく、常時日本海に展開するのは現場に大きな負担となります。だからといって、監視態勢をゆるめて良いことにはなりません。トランプ大統領のご機嫌うかがいでF–35を爆買いする前に、本当にやるべき防衛装備品の選択があるはずです。自衛隊は新しいものを揃えたがる傾向が強く、国防方針に沿った身の丈に合った装備品を揃えるべきですが、浪費癖を直すチャンスです。
韓国の仲介で米朝首脳会談が実現し、監視態勢がゆるめられたことは理解できます。しかし、ベトナムでの合意は無く次の金正恩のリアクションに注意を払っておくべきなのはまぎれもない事実です。対応できていない、こんな事は許されるものではありません。
このような事案が起きると、核武装などとタカ派の保守層が言い出しますが、核開発する時間の猶予などあるはずもなく、タカ派保守の理想論でしかありません。いつ襲われるのかわからないのに、「これから武術を修得します」では、国を守る意識すら無いのがバレバレです。残念ながら安倍さんも同じです。「自衛隊を憲法に明記する」と息巻いていますが、そんなことよりもいつでも殴られたら殴り返せるようにすべきでしょう。野党やメディア、反安倍派に興奮せず、ごく当たり前のことができる国にすべきです。
私には文在寅も安倍晋三も同じ穴のムジナにしか見えません。文在寅は南北宥和のために北朝鮮に媚び、安倍さんは会談実現に向けてミサイル発射に抗議しません。金正恩の顔色をうかがっているのは、日韓首脳ともに共通しています。これでは、金正恩の思うツボです。金正恩の方が政治的・外交的にも上手です。
皆さんに気付いて欲しいのは、無関心だからといって国防問題をないがしろにしていると、ふと気付いたら核爆弾で死んでいたなんてことも現実になる日が来るということです。無関心が平和を招くのではなく、無関心が悲劇的未来を招くのです。

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