元自衛官の憂い The third
軍事的色眼鏡で見る世界
軍人は究極の合理主義者です。
合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。
軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。
家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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05090514 | 日朝会談? |
安倍さんの本気度を疑いたくなります。圧力一辺倒でここまで来て、国会で「(中略)次は私自身が金正恩労働党委員長と向き合わなければならないという決意をしている(中略)」と答弁しました。でも、圧力一辺倒で来た安倍さんが対話を求めても、金正恩は反応するのでしょうか?
外交に強いように見える安倍さんですが、長期政権となったために各国の首脳と顔馴染みになっただけです。
覚えていらっしゃるでしょうか? 安倍さんが、365日で体調を理由に辞職した時のことを。いろいろ言われていました。「空気が読めない」なんて言われてもいました。国会答弁ですぐに感情的になり、要領を得ない説明で批判されていました。
そんな人が5年経って、世界の首脳と渡り合える存在になったなんて誰が信じますか? 安倍さんの支持者は、帰って来たらウルトラマンになっていたなんて信じ込んでいるのでしょうが、そう簡単に起こる奇跡ではありません。
支持者ではないので冷めた目で見ているせいか、安倍さんが唯一誇れるのは表向きだけは〝強気〟の外交です。アベノミクスとやらは成功しましたか? 株価が上がって国民は恩恵を受けましたか?
アメリカのトランプ大統領と〝シンゾウ〟〝ドナルド〟と呼び合う仲だそうですが、そうりゃそうです。F–35をイギリス海空軍以上に買い込むお得意様なわけですから、シンゾウ・ドナルド関係にもなれるわけです。トランプ大統領は商売人ですから、心得ているはずです。その証拠に、アメリカは「自国第一主義」でロシア、中国、EU、イランなどと摩擦を起こしており、イランとはかなり危険な状態になっています。もしかしたらイランとの戦争もあり得ます。お得意様であり、外交問題でトランプ大統領の耳が痛い話をしないのですから、トランプ大統領も「いい奴だ」と言うわけです。
安倍さんのごまかし外交の典型はロシアのプーチン大統領との会談でハッキリしました。安倍さんは得意のファーストネームで「私とウラジミールの間で北方領土問題を解決し、日露平和友好条約を締結する」と息巻いていましたが、一方のウラジミールはというと…「安倍首相」と呼ぶ始末。
一部では経済協力だけ、つまりカネだけ搾り取られて北方領土問題とはかけ離れているとの指摘もありますが、どうせやるならパイプラインを日露間で作り輸入するくらいのことをして欲しいものです。ロシアの人たちは親日で、少ないですけど訪日客もロシアからあります。パイプラインを作り、定期船を就航させ、次に航空機とロシアと道場を徐々に拡げればいいだけです。
ロシアはヨーロッパ方面に目が行っていますが、シベリア・極東地域の開発に中国を絡ませたくないというのが本音でしょう。中国と協力しようものなら、カネは出すが仕事は中国がやる!といった図式で、中国人が大挙して乗り込んできて、現地には一切カネが落ちない開発されたといった詐欺のような経済協力関係になるのは目に見えています。もともと、シベリア・極東地域はロシア人の人口は少ないのですから、チャイナタウン化するのは明白です。でも、成果が出せない理由を安倍さんは考えるべきです。
日本の外交を見れば、安倍さんの主張の無さがわかります。アメリカ、ロシアと見てきましたが、今度は中国に媚びています。対中軍備を拡張しておきながら、アメリカと中国の経済戦争につけ込み、中国に媚びる姿は醜悪としか言えません。韓国に対しても、日本から積極的にアクションを起こすことをしません。病気の対症療法のような手法ばかりです。それでいて、皇室を利用して外交利用するという狡っからさ。5月にトランプ大統領を国賓として招待するとは、天皇陛下は即位の饗宴の儀を済ませておらず、我々ではお披露目されていないのにトランプ大統領を招待するとは、我々の常識では考えられないことです。
嘘とでまかせばかりの安倍外交で、北朝鮮と向き合ったところで何が得られるというのでしょうか? もしかしたら…金正恩に断られるのを前提に、「私はこれだけやったのに」と選挙用のアピールに使う腹ではないでしょうか。
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