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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/06:48

04242051 またやった!

首相官邸で見つかった墜落したドローンですが、報道等を見ていると悠長というか、のんびりした空気に包まれているのはなぜでしょうか?

「ドローンを飛ばした意図はわからないが、首相官邸の上から侵入できると知ったのではないか。攻撃すれば、どの程度のことができるか調べようとした可能性がある」と公安関係者が語っているそうですが、公安筋もこの程度の判断しかできないのですから、根っからの平和ボケのようです。


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 警備のお粗末さが際立った事件ですが、ドローンが発見されたのも笑い話のようです。

 安倍首相はインドネシアのジャカルタでバンドン会議(アジア・アフリカ会議)60周年記念首脳会議に参加中で留守。

 官邸では新人職員を案内して屋上に出たら、ドローンを見つけたというのです。偶然発見されたドローンですが、そうそうのんびりと見ていられるものではありません。官邸は地上5階、地下1階の構造で5階には内閣総理大臣、副総理、内閣官房長官、同副長官等の執務室があります。執務室の真上にドローンが落ちていたことになります。

 公安筋が語ったという「どの程度のことができるか調べた可能性ある」かというのはあり得ません。仮に失敗、今回は確認の飛行で失敗して墜落だったのかどうかは判断する材料はありませんが、テストだったとしたら、もし墜落して失敗すれば攻撃が予見され警備態勢が強化されてしまうのはわかりきっています。ですから、どの程度できるか確かめた可能性は限りなくゼロに近いと見るべきです。

 今回の墜落は「愉快犯」と見るのが妥当ですが、とんでもないことをしでかしてくれました。

 オウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」、「全日空61便ハイジャック事件」を記憶している方はそう多くないと思います。「地下鉄サリン事件」が衝撃的な事件で、最近もテレビ等で事件が伝えられましたが、「ハイジャック事件」はマスコミに取り上げられることはあまりありません。

 この二つの事件が、世界に大きな影響を与えたことは意外にも知られていません。

 サリン事件は当然だと思われることでしょうが、ハイジャック事件がなぜ世界に大きな影響を及ぼしたかおわかりにならないと思います。

 ハイジャック事件の犯人はフライトシミュレーターのパソコンゲームを趣味とする男で、自分で操縦したかったのがハイジャックの動機でした。

 このハイジャック事件が、アメリカ同時多発テロに繋がります。

 サリン事件、ハイジャックともに世界に先駆けた事件であり、テロリストたちに戦術を教示したのです。

 平和ボケでありながらテロとしては先駆的立場という恐るべき我が日本です。

 今回の事件で凄いのは、放射性物質を積んでいたことです。常識的には爆発物を発想しますが、放射性物質であれば即効性は低いですが、広いエリアに散布可能でダーティボムのような爆発物などで爆発させる面倒なことは不要です。放射性物質があればドローンを買って来て、ばら撒けばOKという放射性物質による攻撃がいつでもどこでも可能になったことになります。

 でも、ドローンが発見されて官邸では警備の警察官が時折、空を見上げる程度なのには笑ってしまいました。

 日本は今日もまた平和です。

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