元自衛官の憂い The third
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07271506 | [PR] |
04191056 | 国家主義者 |
安倍晋三首相は「闘う保守政治家」を自称しています。“保守”とは古くからの習慣・制度・考え方などを尊重し急進的改革に反対することです。単純なツッコミを入れれば、保守が闘うといのは本末転倒です。
安倍首相は「国家主義者」です。国家を第一義的に考え、その権威や意志を第一だとする考えです。安倍イズムなる言葉を使い、自らの主張を正当化させていますが、それはとんでもない間違いです。安倍首相は「政治万能主義」の傾向もあり、大変危険な人物です。
これらをまとめると、安倍首相はヒトラーの素養と民主党の素養を併せ持つという今後の道は自爆ということになりますが、首相の自爆は日本という国家が破滅することにならないでしょうか。
ヒトラーが正式な手続きにより生み出されたということが非常に怖いことです。正式な手続きとは、「選挙」ということですが、安倍首相もまたヒトラーと同じ環境下にあります。
ヒトラーはヒンデンブルク大統領より首相に任命されると、大統領令と全権委任法により憲法を事実上停止。対立政党の禁止、突撃隊による粛清など政治的敵対勢力を抹殺し独裁体制を固めました。
安倍首相の目指す政治と酷似していると思いませんか?
建国記念日を迎えるにあたり「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」で、「美しい国」「誇りある国」と言葉と、占領期を「最も不快断絶であり試練」とし、サンフランシスコ講和条約の締結を「自分たちの力によって再び歩み始めた日」「日本を日本自身のものとした日」と語りました。
サンフランシスコ講和条約締結までの犠牲や様々な立場の人の労苦を、こんな簡単な言葉で片付けていいのでしょうか。
安倍首相の弁によれば、靖国参拝や河野談話の見直し、集団的自衛権行使容認、憲法改正は「美しい国」「誇りある国」への一歩だと考えているようです。ここから導き出されるのは、安倍首相は〝占領期〟〝敗戦〟を否定しているということになります。現実無視といいますか、事実誤認といいますか、祖父である岸信介の誤った指導下の歴史を否定できないのかもしれません。
集団的自衛権行使容認についてですが
私はいずれは日本にも必要だと考えていますが、日本は広く国民の議論から憲法改正と手続きを踏んで、全うな手順で進めるべきです。現在の集団的自衛権行使容認は、日本の安保体制の延長線上にしかなく、日本の国益に適う安全保障は無視されています。
安倍首相の怖さは、政治万能主義を信奉している疑いがあるところです。
政治万能主義とは、民主党が政権の座に就く前、マニフェストで実現できないことも持ち出していました。「実現にはカネがないのではないか」と指摘されると、「政権に就けば何とでもなる」と豪語していた民主党幹部がいましたが、これが「政治万能主義」が成し得たものです。「政治版王主義」とは権力を手中にすれば何でもできるという考えです。
憲法改正について、安倍首相と作家の百田尚樹氏との対談で、「憲法は国のあるべき姿や理念を書き込むもので、政治権力を縛るものではない」と名言しています。
これは重大な発言です。憲法とは国家の組織・権限、統治の根本規範、基本原理・原則を定めたものです。つまり、安倍首相の発言は立憲主義を否定しています。
このように安倍首相は怖い人であり危険な人物なのです。それを気付かず、中国という覇権国家と対峙するという事態が呼び出しただけの政治家なのです。
思い出してください。震災直後、未曾有の災害・日本の危機などと声高に叫びながら、野党となっていた自民党は何をしてくれましたか? 安倍首相になってから震災からの復興が早まりましたか?
現実に目を向けないと近い将来この国は無くなってしまいます。
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