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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/20:14

05051429 ウソつき!

ウソでなければ、どんな言葉でも聴いていられます。しかし、それがウソだとわかれば話は別です。

どれほど威勢のいい言葉でもウソばかりとなると最悪です。


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 礒崎陽輔首相補佐官が民法の番組で、自衛隊が派遣され後方支援する地域は「弾や爆弾が飛んでこないような所」だと語りました。

 ちなみに礒崎陽輔とは政治家であり、元自治・総務官僚です。軍事は素人ということになります。

 だから言うことがウソも仕方が無いと言いたくもなりますが、一国の首相補佐官ですので「素人だから仕方が無い」では済まされません。

 〝後方支援〟は、前線の後方というイメージを受けます。第一線部隊の後方で作戦支援するあらゆる業務を包括する『概念』です。

 『概念』とは、大雑把な捉え方です。例えば、犬や猫を見て動物という捉え方です。

 後方とは弾や爆弾が飛んでこないような所とは、犬や猫を見て「動物」だと言っているのと同じなのです。

 現代の戦争は総力戦で、前線と後方の区別ができなくなりました。それを裏付けるのは、第二次世界大戦で安全であるはずの後方(日本では「銃後」)で多くの非戦闘員(民間人)が大量殺戮されました。

 言い換えれば、戦争となれば安全な場所など無いということなのです。

 更に現在は後方かく乱のために各種のテロ攻撃を受けることになります。

 補佐官のウソですから、まだ救いはないわけでもありませんが、大ウソつきが居ることを見逃すことはできません。

 安倍政府は東日本大震災で2016年度以降の復興事業の原案が決まりました。

 2015年度までの「集中復興期間」を延長せず、一部は地方自治体に負担を求めるというのです。

 復興予算は2011年~15年度では263000億円でした。16年度~20年度でこれからは、予算は6兆円。2割程度にカットされます。

 予算をカットして「復興の主役は、前を向いて歩む一人一人」というのは、ウソをつくにも程があるというものです。

 ウソはこれだけではありません。

 能力も無いのに在外邦人救出に自衛隊を出すとか、地球規模で米軍を支援するなど自衛隊には無理なことを平然と約束する。

 自衛隊に地球規模で活動するなど不可能であることは事実です。自衛隊は「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略と間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし…」とあります。

 

 つまり、自衛隊は日本防衛に特化した組織であり、その装備はおのずと日本周辺地域で活動できる能力しかありません。

 「自己完結できる組織」だとして自衛隊をイラクに派遣した小泉元首相ですが、一国の首相がそう主張しながら、派遣に先立ち自衛隊の装備を輸送するのにウクライナのアントノフ航空の超大型輸送機をチャーターしました。

 小泉元首相のウソが証明されたのです。

 このように自衛隊に地球規模で米軍を支援するような離れ業は不可能です(在外邦人救出は以前に不可能なことをお話しましたので割愛します)。

  威勢のいい話はけっこうなことですが、それが嘘や偽りで、それを元に国を導くことは許されることではありません。

 

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