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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/09:29

10290850 三笠宮崇仁親王薨去

三笠宮崇仁親王が27日午前834分、心不全のため東京都内の病院で薨去されました。

三笠宮崇仁親王は昭和天皇の末弟で、天皇陛下の叔父にあたり、明治以降の皇族では最高齢でした。

 

謹んで哀悼の意を捧げます。


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殿下は陸士48期、同期には衣笠駿雄元統幕議長、川島威伸元陸将補、成松長正元第一パン代表取締役(創業者)などがいらっしゃいまず。

騎兵将校として従軍され、支那派遣軍総司令部、大本営参謀、大本営参謀時には東條内閣打倒を目指し、暗殺、東條派の粛清などの過激な内容に躊躇され自ら憲兵隊に通報します。クーデターは未遂に終わります。

歴史のカテゴリーですが、皇籍離脱(臣籍降下)についてお話したいと思います。

昭和221947)年1013日、皇室会議で皇室、秩父、高松、三笠の直宮家を除く傍系11宮家が皇籍を離脱しました。当時の首相:片山哲(社会党)と宮内府次長が「終戦直後から皇族の中に皇籍を離脱する意向を持っており、新憲法施行前には11宮家のほとんどが皇族の列を離れる意思を表明したことから、新憲法公布後に制定された新皇室典範に基づき正式に決定した」と公表されました。

これは表向きの話で、裏にはGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)・ホワイトハウスの意向が強くあったものであることは言うまでもありません。

天皇制の廃止までホワイトハウスは検討していたようですが、最高司令官マッカーサーの強い希望で存続が決められたようですが、皇室から多くの特権を取り上げ、皇室が政治に関与できない体制、皇室の縮小の改革を進めました。

ホワイトハウスは日本に民主国家建設を目指し、そのために皇室改革が必要不可欠だと考えていたようです。

皇籍離脱を自ら進んで申し出られた宮様もいらっしゃいましたが、反対された宮様もいらっしゃいました。

皇籍離脱だけでなく、GHQは財産凍結を命じ、さらに財産税課税を求めます。日本政府は宮家の財産を没収。現在でも日本政府は没収したままです。

皇位は男系継承でなければならないと日本政府は口では言っていますが、だからと言って、それが適うような努力を日本政府はしていません。

陛下の生前退位問題でも、日本政府は躊躇している姿がはっきり見て取れます。憲法改正には前のめりな安倍自民党政権でも、皇室典範改正にはためらう姿は醜悪極まりないものがあります。

タカ派をイメージさせる安倍首相ですが、現実的には安倍首相は人気取りが目的の発言や行動であり、歴史に名を遺したいがための行動でしかありません。不遇であった父の汚名返上なのでしょう。

三笠宮崇仁親王様の薨去は、我々に歴史を顧みるようお求めになられているような気がします。

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