元自衛官の憂い The third
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07281925 | 人それぞれ |
土用の丑の日、なぜか鰻を食べる日本の習慣です。鰻の減少で、蒲焼は今では高級品となり、そんな話がニュースで何度も流されていました。
土用の丑の日に鰻を食べるのは、平賀源内のキャッチコピーとの説もありますが、ほかの説でも似たようなものです。事実として鰻にはビタミンA・B群が豊富で、夏バテ予防、食欲減退に期待されるようですが…鰻の旬は実は晩秋から初冬というオチがあります。
昭和世代の筆者にとって、鰻と鮨はお家の大事でもない限り口にできるものではありませんでした。例えば、父の会社の上司が我が家に来たりといった滅多に無いイベントでも無い限り、鰻や鮨とご対面などできませんでした。
そんな料理でありながら、鰻屋さんや鮨屋さんが、店を閉めたということは聞いたことがありませんでした。
筆者は冷凍技術、輸送、外食産業などの影響で鰻や鮨が徐々に変化し、そこに日本人の中流意識の浸透で、食文化が変化したと考えています。
鯨肉も同じで、貧乏人のステーキ鯨肉を食べなくなるのは下流から脱した証で、鯨から豚肉、やがては牛肉を食べるようになったのではないでしょうか。
そんな話をしていると、知人に「人それぞれなんだから…」と言われました。
カチンとくることはありませんでしたが、食文化を破壊するようなことを「人それぞれ」で済ませられないと思いました。
「人それぞれ」とは聞こえはいいですが、そこには肝要であるかのようですが、実はまったくの無関心から出てくる言葉ではないかと思ったのです。
安全保障法案が強行採決され、大学生たちが大規模な集会をして話題になっています。そこへ村山富市がしゃしゃり出て来ていましたが、ひ孫のような世代の集会に時代の遺物であり汚物が出てきて息巻いたところで屁の突っ張りにもなりません。
まず、大学生たちは選挙権がある学生は選挙に行ったのか、自民党に投票しなかったのか、まずそこが出発点にすべきではないでしょうか。そして、村山富市は警察があるから犯罪が起きると、カルト宗教のような平和主義者の一人であったことをわかっているのでしょうか。
私は今回の法案については「反対」であることをお断りしておきます。
今回の法案は、「人それぞれ」で済ませていいのでしょうか。
今回の法案は、「人それぞれ」で済ませていいのでしょうか。蒲焼とは違うのです。中国が脅威とは言いません。しかし、冷戦の終結後から世界は絶えず動いているのです。そこには、新しい国家戦略、国防戦略、外交戦略、安全保障体制など模索し続けていなければならず、それを怠ってきた我が国は、そのツケを払うべき時が来たと思います。
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