元自衛官の憂い The third
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07242018 | 子供のけんかに親が出る必要性 |
安保法制以降、なぜか自民党が幼稚に見えます。幼稚と言えば聞こえはいいですが、実のところバカなのではと思える有様です。
ガス田開発について『防衛白書』に盛り込むかどうかもめていましたが、急遽盛り込まれた「ガス田開発」に中国は大人の対応を見せてくれました。
「一方的な開発を進めていることに対して、我が国から繰り返し抗議をすると同時に、作業の中止などを求めている」との文言が入れられ、これに対し中国大使が日本記者クラブで会見し、「まったく紛争のない海域であり、日本側から異を唱えられる余地はない」とあっさりと言ってのけました。
日本をどう贔屓目に見ても、中国の主張が正当性があるかのように聞こえます。手をこまねいて「見てるだけ~」を決め込んだ日本ですから、それにつけこんでやりたい放題やった中国との差です。
軍事常識から言えば、ガス田周辺は海自哨戒機等が恒常的にパトロールを繰り返しており、開発が昨日今日始まったわけではありません。開発が進められていたのを黙殺していただけなのに、ここにきて何を騒ぐのでしょうか、理解できません。
そこに来て、今度は自民党から騒ぎの火があがりました。
ガス田開発で、自民党は関係部会を開き、出席議員からは実態を公表してこなかった外務省などに批判が相次いだというのです。
この会合で驚くべき発言がありました。中国が進める16ヶ所のガス田施設の写真が公開されたことに関連し、「外務省が事態を把握しながら、中国との共同開発交渉に配慮して、公表されなかった」というのです。
外交交渉は外務省が直接担当するシステムかのようです。国民の代表である議員が口も出せず、チェックも出来ないかのようです。
これが事実なら、このシステムを看過していていいのでしょうか?
秋葉賢也が外交部会長らしいですが、この程度の人間が外交部会長なのですから何をかいわんやです。
国家議員のセンセイ方は、安保法制で鼻息を荒くしていますが、憲法の存在を忘れているのではないでしょうか。
日本国憲法第9条第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
鼻息をいくら荒くしようと、実際には「何も出来ない」のが我が国の本当の姿なのです。集団的自衛権行使容認したとしてもです。
北朝鮮による日本人拉致も、いっこうに解決出来ないのは「何も出来ない」からなのです。
たとえ話がお好きなアベさんにもわかりやすく言えば、のび太君がどれだけ鼻息荒くすごんで見せても、剛田武君(ジャイアン)には通用しません。のび太君は、どれだけ理不尽なことをされても、人を殴れないのです。交渉のテーブルに就かせて、交渉することしかできないのです。
バカなのか、それとも悪乗りしているのかわかりませんが、子供のけんかに親(国民)が出ないと収まりがつかないのではないでしょうか。
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