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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :12/01/05:02

09051024 何もできないジャパーン

北朝鮮による危機が日増しに高まっています。

金正恩が危機を煽る能力に長けていることを実感させますが、日本はというと完全に出遅れているどころか、周回遅れ状態です。


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 私が金正恩の立場なら、いざとなれば核弾頭(弾道ミサイル)を使うことはしません。高価で数が限りがあり、核弾頭はアメリカに切り札として使うように取っておきます。

 使うのは、化学兵器に限ります。オウム真理教と同じサリン(化学兵器)によるテロを行います。

 日本は化学兵器によるテロに対応する資機材が不充分な上に、第一対応する警察・消防ともに訓練されていません。オウム真理教以上に、同時多発テロを行えば、東京は完全に機能しなくなるでしょう。

 東日本大震災以降、警察・消防との連携を考えるべきでしたが、誰もそれに注意を払ってきませんでした。大規模災害で警察と消防が、どれほど苦労を強いられているか国民には伝えられていません。横の連携が全く取れていないのです。災害派遣でこの程度ですから、都心部で化学兵器やバイオテロが起きれば、焼け石に水状態です。『シン・ゴジラ』状態となるでしょう。

 今回のミサイル危機に関しても、冷戦時代にきちんとした対応を行い、核シェルターを拡充させていれば現在のような醜態を政府はさらさなくて済んだのです。

 化学兵器テロにしても、解毒剤が備蓄されるようになっても、どれほど備蓄されているか期待できません。充分に備蓄されていても、現行の医師法により医師でなければ注射はできません。拡大解釈、曖昧解釈で看護師が注射をしていますが、医師・看護師がいなければ注射はできません。

 テロで何百、何千という被害者を前にして、医師・看護師でなければ解毒剤は注射できないのです。

 法律を乗り越えても、仮に地下鉄でテロが行われたしましょう。地下鉄職員はどうかというと、これがまた心許ない状態です。オウム真理教事件後、ガスマスクを揃える計画があったそうですが、計画のみに終わりました。地下鉄側が「駅員だけ生き残るともりか」との批判を恐れ、調達を断念したというのです。旅客機の酸素マスクと同じです。親が先か子供が先かで、ネット上などで話題になりましたが、旅客機の酸素マスクは「親」が優先してマスクを着けなければなりません。テロでは、駅員が助からなければ、乗客を助けることなどできないのに、ガスマスク調達を断念するあたりは日本人の独特の感覚です。危機管理ができていないのです。

 例えば、北朝鮮の弾道ミサイル危機を訴える日本政府ですが、化学兵器弾頭の可能性を訴えても、日本政府はガスマスクを国民に配ることは全く考えていません。弾道ミサイルの弾頭によっては、避難場所を変えなければならないことすら訴えていません。

 ガスマスクを国民の分だけ揃えるのは予算的にできないとしても、避難場所等をきちんと説明すべきなのは最低限、国がやらなければならないことでないでしょうか。マスクが無ければ、共助すらできません。自助もできず、公助を待つしかないのです。公助を待つ、つまり座して死を待つだけなのです。

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