元自衛官の憂い The third
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07281026 | [PR] |
04091205 | 偉人 |
偉人とは、歴史に名を遺す、並外れて優れた人間のことです。
何がなんだかうやむやになってしまいそうな首相夫人のご乱行ですが、私のような凡人から見ていると、籠池氏も首相夫人もどっちもどっちです。
私が疑問に感じているのは、首相夫人がそんなに偉い人なのかということです。偉い人とは、普通よりも優れている人なのかということです。
そもそも首相夫人は、我が国のファーストレディです。私的には夫である首相の日常の暮らしを支え、公的には首脳の非政治活動に参加したり、外国訪問に同伴したりします。非政治活動とは、文化事業への視察、運動競技等の参観、来賓の歓迎行事、晩餐会などへの参加です。特定の政治意図を持つ団体に、「首相夫人」として講演などするのはあってはならないことです。てことは、首相夫人として失格ということです。当然、責任を取るのは夫である首相ということになります。
ちなみに歴史上失格の烙印を捺されたファーストレディは、最近ではフィリピン大統領夫人イメルダ・マルコス、毛沢東夫人江青が浮かんできます。安倍首相夫人もまた、ここに名を連ねて欲しいものです。
凡人のひがみでしょうが、安倍首相夫人は「キングメーカー」を気取っているようで嫌いです。野田元首相夫人、菅直人元首相夫人は好きですが、安倍首相夫人ご自身が目立ちたがりのように映り、どうも好きにはなれません。言わせてもらえば、VIP=偉い人と勘違いなさっているように見えます。
勘違いなさっているのは、残念ながら安倍首相夫人だけではないです。今村復興相もとんだ勘違い野郎です。トランプのような人間が日本にも居たわけですが、この人もまた許されるべきではありません。
記者会見で、「出て行きなさい」「うるさい」と述べ、会見を打ち切って退出してしまいました。
政治家の凄いところは、発言を「撤回」できるところですが、今村復興相もまた発言を撤回し謝罪しています。下世話ですが、「ごめんで済むなら警察いらない」ということです。
今村復興相はフリーのジャーナリストから、福島第一原発事故で帰還しない自主避難者への対応について質問され、「(帰還しないのは)本人の責任。(不満があるなら)裁判でもなんでもやればいい」と言い放ちました。
政治主導で原発を推進し、東京電力管内ではなく福島県に原発を建設し、最悪の事態を想定していなかったばかりか、対応を完全に失敗したなどの責任の所在が明確にされないまま、安倍首相夫人問題のようにうやむやで決着させようとしていることは明白です。
これは、当時の民主党菅直人政権の失敗だけでなく、原発導入を推進した読売新聞社主正力松太郎、中曽根康弘、稲葉修、斎藤憲三、川崎秀二に責任があり、原発を推進したのは「自由党」「改進党」「日本自由党」であり、これらすべてが「自民党」に行き着くわけですから、まず事故を謝罪し総括すべきは自民党以外にないのです。さらに、日本国憲法第13条を無視しているのではないでしょうか。
日頃、怖い存在の頂点にある我が奥方ですが、薄給の旦那を見限らず、よくここまで付いてきていただいたと、私は我が奥方こそ「偉い人」だと納得するのでした。
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