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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/04:11

09131021 劣化!

9師団隷下の第21普通科連隊等が駐屯する秋田駐屯地で行われた創立記念行事で、来賓として参加した与野党の国会議員が、隊員を前に安保関連法案をめぐるさや当てを演じたそうです。

いい加減にして欲しいものです。


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なぜ、いい加減にして欲しいかと言いますと、自衛官は政治に関与しないのが原則です。

自衛隊法第61条で政治的行為の制限があり、これに基づいて自衛隊法施行令第86条及び同87条に細かく規定があります。

そんな自衛官を前にして、国会で議論されている法案についてさや当てしても何にもならないと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

中には元自衛官、“ヒゲ”で有名なあの人までいたのですから呆れ果ててしまいます。

ある程度まで昇進すれば、政治の醜さがよくわかり政治の世界に足を踏み入れようとは思わないはずですが、政治の世界に足を踏み入れた元自衛官は異色であり、筆者からすると単なる変わり者でしかありません。政治の世界だけでなく、政治的発言をする元高級幹部も同じです。

若者たちの反安保団体のようで筆者は好まないのですが、こんな有様の政治家に、本当に日本を任せておいていいのか不安になってきます。

笑いましたが、自民党の議員が「皆様が任務を完遂するための法整備と、そのことへの国民の理解、支援が必要」などと述べたそうです。

笑えませんか?

任務は政治家(首相・内閣)が出す(与える)ものであり、任務が完遂できるための法整備は自衛官には何ら責任はありません。自衛官から求める声が上がり、法整備が急がれているなら別ですが、現実は政治が出した任務に疑問を抱いても、それを完遂するすることが〝責務〟なのが自衛官なのです。理解も支援も、政治家がすべき役割です。

自衛官をバカにしているのか、それとも自衛隊法等を理解していないのか…情けなくなります。

共産党が入手したとされる統幕長の訪米時の会談記録ですが、存在するか否かは別にして不思議な文書です。

右上には「取扱厳重注意」、押印欄には「了」の文字。

「取扱厳重注意」なんて、そんな秘密区分は存在しません。自衛隊(防衛省)は所詮は「お役所」です。“厳重注意”は懲戒処分のみ出てくる言葉です。そして、お役所で押印欄に名前のサインも無いことは絶対にあり得ません。省内を回覧する公文書であれば、押印が義務です。サインすら認められていません。印鑑が無ければ、指でというのが常識的なものです。

「了」など、了承なのか了解なのか判然としませんし、印字されているなど笑ってしまいます。昨今の電子文書の影響なのでしょうか???

筆者は残念ながら、電子化される前の世代なのでわかりません。

でも、実際に存在する文書だと言えないのは確かです。

その写しだというのであれば、なぜコピーしなかったのでしょうか?

疑問は広がるだけです。

政治家さんたちも劣化していると言ってしまえばそれまでですが、国民の生命と財産を守るのが国の仕事です。主義主張は全く関係ありません。政治家さん、わかってますか?

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