元自衛官の憂い The third
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| 02011443 | 北鮮のミサイルに備えよ! |
北のミサイル発射の兆候があると、最近ではお決まりのように防衛省内に空自ミサイルが持ち込まれます。
確かに都内にミサイルが落下するとなれば、首都を守れるミサイルがありませんので防衛省に持ち込みたくなるのもわかりますが、国防の中枢の防空体制が機能していないことがわかります。
北のミサイルにお決まりの光景は、セレモニーのようで好ましい光景とはいえません。
防衛省の防空機能だけでなく、首都圏防空はミサイルには全く役に立たないということを証明しているのですから、心地いいものではありません。
ミサイル防衛でPAC-3を配備したまではいいのですが、現実的には既存の基地等の位置では役に立たないという現実もあるはずですが、それも説明もされていないばかりかメディアも突っ込んでいません。
防衛省に地対空ミサイルを持ち込み、「ミサイルに備えています!」では現実としてミサイルが撃ち込まれた場合どうしようというのでしょうか。
ちなみにPAC-3は終末段階(ターミナル・フェイズ)の迎撃のため、PAC-3が撃ち漏らせば実際に着弾することになります。命中しても弾道の残骸、核弾頭だとすれば都内の上空に放射性物質が降り注ぐことになります。
ですから、中間段階(ミッドコース・フェイズ)でイージス艦による迎撃できなければとんでもないことになります。
マスゴミなどという言葉を使いたくありませんが、やはりマスゴミの証でしょうか。
もっと言えば、これしかできない我が国の不幸を憂うヒトはいないのでしょうか。
とすぐに「核武装」と短絡思考するのが、保守層に多く見られる論旨です。しかし、核を日本が開発する予算も時間もありませんし、完成後の核実験場も無い無い尽くしでは実現など不可能です。
安全保障法制で学生たちが、自分たちが日本と対立する国と交渉すると豪語していましたが、そこまで言うのなら北鮮の核・拉致問題を解決していただけないでしょうか。
拉致問題は、日本がどんなに吠えたところで手も足も出さないのはわかりきったことです。北鮮は痛くも痒くもありません。殴ってこない相手ですから、目の前でどんなことをしても怖がられることなど当然ありません。国連で制裁といっても極東のカルトな小国の動きに、世界が注目するはずもなく、実効性のある制裁はできないままです。
朝鮮半島情勢は日本に大きな影響を生んできました。自衛隊が創設されたのも半島のお陰ですし、ミサイル防衛が生まれたのも半島のお陰です。
日清・日露戦争と日本は朝鮮半島での影響力のために戦争を選択し、足もとがおぼつかない朝鮮を保護国として併合した日本。朝鮮半島情勢は、現在の日本人が考える以上に我々に影響することを再認識するときです。
日本では認識されていませんが、他国に不法に侵入してその国の国民を拉致することは主権侵害であり、国際法では戦争と見なされます。「解放しろ!」などと言っている場合ではないのです。戦争行為、直接侵略です。それでも、日本は解決できないのです。
そんな国に安心して住んでいていいのでしょうか。セレモニーではなく、より実効性のあることをしなければ日本の将来は明るくはありません。
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