元自衛官の憂い The third
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07271926 | [PR] |
07041021 | 問題提起の仕方 |
かつての仕事の影響なのか、ニュースを鵜呑みにできない自分に嫌気がさす時があります。
バニラ・エアが奄美空港で車いすの乗客に腕でタラップを自力で登るよう強要したとの報道がありました。最初に報道したのは朝日新聞のようです。
バニラ・エアが「人権侵害」をしたかのような印象を植え付けました。
発端は大阪府の男性のようですが、滞在先の奄美大島からバニラ・エアを利用して関西空港に帰ろうとしたときに起きたそうです。
奄美から帰る2日前、奄美空港に到着した際には同行者3人に車いすごと担いでもらい、タラップを降りたそうですが、復路で〝空港職員〟に「車いすを抱きかかえたまま上り下りすることは禁止している」と制止されたのだそうです。
☆
ここで不思議なのは、奄美へ行くために使った航空会社は何ら問題になっていません。推測ですが、バニラ・エアではないことだけはわかります。
通常の感覚であれば、航空券は往復で同じ会社にしますよね。なぜ、往路と復路を別の航空会社にしたのでしょうか?
調べてみると、バニラ・エアはご存知の通り格安航空会社で、関空~奄美の直行便を運航しているのはバニラ・エアのみです。他社を使えば乗り継ぎとなり、かなり割高になってしまいます。
往復でバニラ・エアを使えば(格安航空券を検索すると)5万円程度ですが、往路と復路を別の航空会社にすると倍の10万円前後に跳ね上がります。往復共に他社の乗り継ぎにすると15万円を超えてしまいます。
なぜ、こんな面倒な手配をしたのでしょうか。通常では考えられないと思うのですが・・・。
対応を比較する目的があったのでは、と私はついつい邪推してしまいます。
さらに、車いすを使っていることをバニラ・エアには伝えていなかったというのです。ご本人がメディアで語ったところでは、「面倒くさいでしょ。旅行経験なくて不安な人は相談したらいいと思うが、今回、もし事前に相談してたら乗れなかったと思う」と言っています。ますます邪推ではない気配がしてきます。この男性確信犯のようです。
バニラ・エアの副社長が「特に奄美空港の場合は空港の施設要件上、制限せざるを得ないとうことをご案内させていただいていたが・・・」とメディアの取材に答えています。
搭乗を断られるのをわかっていた上で、やらかしたと思ってしまうのは私だけでしょうか? フィジカリー・テロ???
ネットサーフィンしていて見つけましたが、車いすを使っていらっしゃる女性がバニラ・エアを使って成田~台湾を旅行されている動画を見つけました。バニラ・エア協力とありましたので、バニラ・エアは車いすを使われている方を差別しているわけではなく、きちんとした設備が整っていれば対応するといった事実がうかがい知れます。
ご本人の許諾をいただいていないので、敢えてお名前等は出しませんが検索すれば簡単に見つかると思います。
敵対的な視点か友好協力的な視点か、どちらかだと思うのですが、やはりフィジカリー・テロなのではないでしょうか。
今回、問題提起された男性はクレーマーではなく、問題提起を目的にしたものだと考えます。ただ、そのやり方に問題があり、バニラ・エアという社名を強調する理由はどこにもなかったと思います。私はバニラ・エアの味方です。
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