元自衛官の憂い The third
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11251032 | 国連で血と汗を流すことに疑問を呈さない保守派 |
筆者は国連に対しかねてから疑問を抱いてきました。「UN」と書かれた車両やヘルメットを見るたびに感じていました。
UNとはUnited Nation。United Nationは「連合国」であり、日本政府/外務省がひねり出した和訳が「国際連合」なのです。敗戦国である枢軸国「日本」が、連合国に対し完全にその軍門に降ったことになります。
軍門に降ったとしても、その組織のために日本人の血と汗を流すことに疑問を呈さない保守派とはいったいどのような存在なのでしょうか。
国連憲章の中には、いまだに「敵国条項」が残されています。
「敵国条項」とは、地域安全保障機構の強制行動・武力制裁に対し国連安保理の許可が必要とされています。しかし、「第二次世界大戦中に連合国の敵国だった国」が戦争により確定した事項に反したり、侵略政策を再現する行動等を起こした場合、国連加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可無く当該国に対し軍事制裁を課すことが認められています。そして、この行為は制止できないとされています。
筆者などの軍事組織に絡んだ経験者からすると、中国がよく日本に対し口にする侵略という言葉は、この敵国条項を名目にして日本に対し武力を用いる可能性があると思えてなりません。
国連はいまだに世界侵略を企んだ日独を成敗した戦勝国(米英仏露中)が、世界戦略を企む日独を許さないと言っているのです。敵国条項がいまだに廃止されないことが何よりの証拠です。
日本はこれまで国連に多額の資金援助を続けてきました。それでもなお、敵国なのです。
その国連に日本人が血と汗を流すことに疑問を感じるべきは、日本に生息する保守派なのではないでしょうか。そして、派遣された自衛隊に「駆け付け警護」を命じる日本政府に疑問を呈するべきです。
「敵国条項」は死文化しているとする人もいますが、それは希望的観測でしかありません。中国がいうよに「歴史修正主義」とレッテルを貼られ、武力行使に対抗したら「侵略者」として日本は国連により叩き潰されることになります。
日本人は平和ボケで、このようなことを書いても誰も信用しないでしょう。しかし、アメリカ大統領選で明らかになったように、大統領が変われば、これまで行われてきたことが完全にひっくり返ることがあり得るのです。外交でもあり得ることです。韓国が、中国が、そうです。
戦勝国のクラブに入れたからと、そこで善行を積み重ねたところで、クラブの主要メンバー(戦勝五大国)は善人だと信じてくれるでしょうか。
差別主義者の大統領が誕生しようとしていますが、差別主義者は日本に核武装を容認するかのような発言をしました。
少しの軍事知識があれば、日本が核武装をしても全く意味のないことがわかるはずですが、数字にしか興味が無く、数字しか信用しない人間にとっては理解できないことなのでしょう。
在日米軍が日本だけの防衛だけでなく、世界の火薬庫と化した東アジアにとって重要な存在となっていることもわかってはいないのです。
その部隊を撤退まで口にするのですから、孤立主義どころか世界を東アジアを不安定化させるだけだということを理解していないのです。
そんな人物にいの一番に会いに行って、疑問を口にするのが野党だけという体たらくぶりです。
日本はどこに行こうとしているのでしょうか。保守・革新問わず、あなた方の口にする言葉は全く信用できません。ただの自己の慰みのために言葉を発するのであれば、一刻も早くやめていただきたい。真実こそが、日本人に必要であり、真実こそが日本の未来に必要なのです。
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