元自衛官の憂い The third
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02251624 | 国(政府/安倍首相)の本音 |
東日本大震災から7年目を迎えようとしています。
筆者は被災地県出身者として、安倍首相、自民党の被災地との向かい方に疑問を感じています。そして、何よりも危機的だと感じているのは被災しなかった国民が関心を持たなくなっていることです。「風化」です。それは、戦争が身近に迫る私たち国民に国(政府/安倍首相)がどう向き合っているかの物差しになるからです。
陸自AH-64Dヘリ墜落で、ネット上ではヘリの緊急脱出装置はないのか-といった質問が溢れていました。
ヘリコプターはパイロットの座るシートの上には、でかいフードプロセッサーの刃が回転しています。ヘリのパイロットが安全に脱出するには、まずこの刃を何とかすることが第一になります。この問題を解決し、パイロットが脱出することになりますが、機体は安定を失い強制射出でもしない限りパイロットの安全は確保できません。
このようなシステムが採用されているのは、ロシア製の一部のヘリのみです。
米軍普天間基地所属のCH-53Eヘリの窓が落下した事故ですが、これがヘリの緊急脱出用の窓が誤操作により落下しましたが、ヘリの緊急脱出はこの程度のものだけです。
ヘリも戦闘機でも、パイロットは機体の安定を失えば機体を立て直すことはほぼ不可能です。機体が正常であれば別ですが、機体が破損している場合は立て直すことは不可能です。ヘリコプターはローターを失えば、飛行機の両翼が無くなった状態と同じです。ただの金属製の箱になります。
きりもみ(スピン)状態になれば、パイロットは身体、例えば手を動かすことすらできなくなります。遠心力で身体が操縦席に押し付けられるのです。
訓練された戦闘機パイロットでも身体を動かすのは容易なことではありません。
パイロットは、空の上でのトラブルはパイロットが一人(もしくは二人から三、四名というの限られた人数)で対処しなければなりません。機上のごく限られた人手で対処しなければならないのです。
墜落事故が起きると、「無線連絡」の有無が状況を推測する材料になりますが、死に直面するパイロットが詳しく状況を説明できる状態ではないことくらいわかりそうなものですが、地上の常識は空中では通用しません。死の恐怖と向き合い、自分だけでなく何の関係もない他人を巻き込むかもしれない事態であれば、なおさら無線など使えません。
今回の事故は、ご遺族、周辺住民、隊員と国(安倍首相)がどう向き合うのかがわかります。国の本音が見えてくるのです。口先だけなのか、それとも本当に国の未来を憂えているのかはっきりするのです。
それを理解した上で事態の推移を見守らないと、日本に大規模な災害、戦災が襲った場合に国がどう動くのかわかるのです。
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