元自衛官の憂い The third
軍事的色眼鏡で見る世界
軍人は究極の合理主義者です。
合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。
軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。
家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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(08/01)
(07/29)
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(07/12) |
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07240844 | [PR] |
02210337 | 偶像崇拝 |
戦艦「大和」。全長263メートル、排水量64,000トン、大艦巨砲主義の象徴です。日本海軍内に、大艦巨砲主義を批判的に捉えていた海軍軍人もいました。
筆者はF-35に強いこだわりを見せた空自/防衛省と大艦巨砲主義に固執した帝国海軍に共通するものがあると感じています。
筆者は空自のF-35導入に懐疑的立場です。F-35の導入を決めたのは、価格、性能、調達コスト、運用コストが不明のまま導入が決められ流行の“コスパ”はまったくわかりません。
ただ、この場で言えるのは、F-35は既存の空自の武器はほとんどが使えません。空自がF-35を戦力化するには、F-35用に別途買い揃えなければならないのです。
F-4は改修が徹底して行われましたが、骨董品、博物館の展示品レベルです。空自は戦力化よりもF-22欲しさに、F-4の改修で延命されました。戦力化んを急ぐべき周辺事態を抱えながら、それでも「ステルス」にこだわるのは、筆者には旧海軍の大艦巨砲主義と重なって見えます。
空自のF-15にも問題があります。米空軍のF-15とは技術的に遅れており、未改修の空自F-15は米空軍F-15とデータリンクができず、共同作戦はできません。
パイロットも空自には予備役制度がなく、現場からリタイアしたデスクワークしている元パイロットがいるだけ。有事となれば、技量の低いデスクワークのパイロットが出撃することになります。
空自を戦える部隊に変えるには、無人機導入、ネットワークシステム強化、衛星の拡充、基地の抗堪性強化等やらなければならないことが山ほどあります。カネがどれほどあっても足りないのが実状です。
F-35を空母で運用することを本気で考えているようですが、「いずも」を空母に改装できたとしても、「いずも」のF-35を何機搭載できのか、カネをかけて焼け石に水では改修する意味がありません。
空母に改装するのであれば、航空燃料搭載など防火区画の設置や様々な処置が必要となります。
F-35Bの導入は、「離島の民間空港を利用しやすくなる」「戦い続けるための能力強化」を掲
げていますが、現在の状況でF-35Bの導入、空母を保有したところで「戦い続けられる」存在にはなりません。
げていますが、現在の状況でF-35Bの導入、空母を保有したところで「戦い続けられる」存在にはなりません。
F-35は空自/防衛省の偶像崇拝となっていないか、大艦巨砲主義となっていないか。納税者として徹底した検証が必要です。
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