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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :08/24/16:11

11231144 安倍首相はどこへ向かうおうとしているのか


安倍晋三という政治家の存在を考えると、東日本大震災・原発事故がその背景にあることがわかります。本人はわかっているかどうかは別問題ですが…。

そして、中国の台頭による覇権国家誕生も背景の一つにあります。


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 私たちは気づいていないかもしれませんが、未曾有の国家的危機であった震災と原発事故、覇権主義国家中国と対峙する今、新たな出発点に立っています。

 アベノミクスは失敗だったのか、それとも経済回復基調にあったものを消費税率を引き上げた結果なのかは経済の専門家ではない私にはわかりません。

 財政問題は現実であり事実ですが、根本解決となるべき施策として消費税率の引き上げは妥当なのでしょうか。出るものを押さえず、入るものを増やそうとするのは解決策なのでしょうか。

 安倍首相の解散総選挙という選択は、大きな危険を伴っています。成功すれば安倍晋三の強固な政治基盤を固めることになりますが、もし失敗すれば自民党は分裂することになるでしょう。

 そして、中国との関係が今後どうなるか。日本は重大な選択を迫られることになるかもしれません。第1次安倍政権では脅威ではなかった存在である中国が、今では明らかに日本の脅威となっているのです。

 我々は中国を見誤っていました。(「見誤る」という言葉でくくれば、北朝鮮についても日本は見誤っています)

 2000年以降、日本は中国について「矛盾だらけの国」として、近い将来瓦解すると見ていました。

 私も中国が渡洋戦術が可能な国家になると思ってもいませんでした。

 確かに中国は矛盾を抱えています。共産主義を標榜しながら、医療費は有料であり金持ちが優遇されるという歪んだ共産主義国家です。

 しかし、その矛盾を抱えたまま中国は経済成長を遂げました。日本を経済力で抜き去るという荒業までやってのけました。

 それでいて、歴史的なことを根に持ち続けています。やったことを忘れ、されたことを声高に叫んでいます。これは人間として当然ではありますが、その声の大きさは尋常ではありません。

 彼らの叫びは、日本のこれまでの道が正しい選択であったのかどうかさえ問うものです。

 その一つの回答として、安倍晋三という政治家を首相の座に返り咲かせたのではないでしょうか。

 安倍首相は憲法改正を考えているのは事実です。しかし、憲法改正までたどり着くことが可能かどうか、大変困難なものであると実感していることでしょう。

 憲法改正には国会で議員の3分の2以上の賛成が必要です。さらに国民投票となれば、日本国民は憲法第9条の改正には賛成しないでしょう。

 日本人は過剰適応傾向にあり、集団(声の大きさに)引きずられてしまいます。

 個人の考えではなく、集団の考えに引きずられてしまうのです。

 大袈裟な表現ではありません。

 日本を除く世界のいかなる国も、自国と同盟国を協同で防衛(軍事行動・援助活動)に当たるのは当然の選択肢です。最終手段に戦争して事の解決に当たる選択肢もあります。

 しかし、日本ではその選択肢である〝権利〟すら否定しています。

 平和主義者は、かつての戦争から侵略を好むとして、平和憲法で縛り付けておかなければならないと錯覚しています。

 

 私たちは平和主義者たちの無作法な論法に過剰適応し、事の本質を考えない状態で平和主義を讃えてしまう状態です。

 そんなに私たち日本人は好戦的でしょうか?

 国家間が協同で防衛活動に当たるという普通の権利を否定し、普通の国ではないことを自負するのは異常だと言えないでしょうか。

 日本国内だけではありません。日本を憲法を改正し、戦争が可能な国(普通の国)になることに懸念を抱いている国も存在しているのも事実です。

 ただ、日本の平和主義者が言うように、本当に日本は平和主義国家なのでしょうか。

 日本国内に米軍基地が多くあり、ここからこれまで戦場に向かったアメリカ軍がどれだけいたことでしょう。平和主義を口では唱えながら、日本はアメリカ軍の世界戦略の片棒を担いでいたのです。

 憲法9条が日本に平和をもたらしたなど幻想です。

 アメリカ軍を日本から追い出せ!とか、平和国家を築けなどと言うつもりはまったくありません。普通の国になり、負うべきものを自分たちが負う国になるべきではないでしょうか。

 安倍さん、選挙でどうなるか。そして、日本をどう導こうとするのか、私たちは注視し続けなければならないのです。

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