元自衛官の憂い The third
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03290718 | 憲法改正とは何を意味するのか |
徹夜仕事から帰り寝ていると、“ピンポ~ン♪”。「誰?」と思いつつ玄関を開けると、「地元の9条を守る会の○○と○○ですが・・・」とのこと。「けっこうです!」とバタンと玄関を閉めました。玄関先で激論してもよかったかと思いましたが、眠かったのでご遠慮しました。
憲法改正には賛成ですが、自民党、安倍政権のやり方には反対です。護憲にも反対です。改憲派、護憲派どちらも、改憲、護憲の議論ばかりで、肝心な国の将来については全く無視していることが腹立たしい限りです。どちらかに与しろと言われても、ごめんなさないとしか言えません
。
憲法改正するかどうか、「日本の国としてどうしたいのか」という国家運営の議論があり、その先に憲法議論をするのが普通の姿です。憲法9条を変えたい改憲派、文語体でわかりにくい憲法を一字一句変えたくない護憲派。改憲派は「憲法を変えないと何もできない」、護憲派は「憲法を守っていれば何もしなくてもよい」と、一皮むけばどっちもどっちの主張です。同じ穴のムジナです。
集団的自衛権の問題で、解釈改憲だと野党が責め立てましたが、解釈を変えればどうにでもなる憲法が、どれだけデタラメか誰も気づかないのでしょうか。
改憲派の中には北鮮による拉致被害者救出と結びつけた主張をする人がいます。しかし、憲法を改正しなくとも拉致被害者を救出した小泉純一郎首相という存在があります。
小泉純一郎首相の存在は、憲法改正論者に一石を投じるものです。日本は不審船等の対応で、北鮮に対しメッセージが届いていたと見ることができます。日本の意思が伝わっていたからこそ、拉致被害者を取り戻せたわけです。
憲法改正、護憲にばかり注目が集まりますが、なぜ70年もの間改正されなかったのか誰も目を向けていません。この点こそが、憲法改正問題の根源にあります。改憲を主張する自民党、護憲を主張する野党。現在の野党の先祖をたどれば、社会党に行き着きます。自民党も社会党も、憲法改正は選挙用の看板なのです。政権の座に執着する自民党、万年野党に甘んじる社会党。彼らはそれで満足しているのです。このゆがんだ関係こそが、憲法改正に手を付けてこなかった真実なのです。
原点に立ち戻り、憲法改正を論じるべきです。それこそが、今すべきことではないでしょうか。
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