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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/14:52

07311423 施設襲撃テロ

とても不快で悲しい事件ですが、案の定、薬物+精神的な病の話になってきました。ここで、売名弁護士が「心神耗弱」で無罪を主張する裁判など見たくありません。


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ちょっと驚きました。

相模原の施設襲撃テロ犯は、ナチズムを持ち出してきました。ナチはユダヤ人だけでなく、他の民族、そして障害を持った人たちの多くを殺害しました。ナチが、こうした非人道的な行為をしていたと知っていたようです。

精神の病でも薬物中毒でもなく、襲撃犯は思い込みの激しい人間なだけです。

実は、ナチの非人道的行為の基になったのは、ナチスやヒトラーだけが原因ではありません。

ドイツには第一世界大戦以前から、「劣等分子」の断種、治癒不能の病人の安楽死など概念が存在していました。

1920年には法学博士でありライプチヒ大学学長とフライブルク大学教授の精神科医により、重度精神障害者などの安楽死を提唱する「生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁」が出版されました。1930年代には、優生学に基づいた断種が議論されるようになり、19377月にはプロイセン州で「劣等分子」の断種にかかわる法律が提出されたほどでした。

書いている私も驚かされますが、襲撃犯の言葉に符合するものがあります。このように、襲撃犯は心神耗弱でも薬物中毒でもなく、ドイツのこうした動きを知った上で同じような行為をした確信犯だと私は推測しています。

こうした動きをナチが利用し、ナチズム思想と絡め、自己正当性を強調するために、障害を持った人や遺伝病患者に対する国庫や自治体の負担を減らすというのが政策として主張されただけなのです。

やがてナチス、ヒトラーが全権を掌握すると帽子を始めます。

1933年に政権の座に就いたヒトラーですが、1939年に日付のない秘密命令書を発出しました。その内容は、指定された医師により不治の患者に対する「慈悲死」を下す権限を委任し、ナチス(ヒトラー)が責任を持つというものでした。恐るべきことに、根拠法が存在せず、総統官邸が法律案を準備していましたが、ヒトラーが拒否し、何ら法律が存在しないまま安楽死が行われるようになっていきます。

政権内でも批判が起きますが、ヒトラーはこれらを黙殺し、批判する者を政権から排除し多くの人たちが「処分」されました。

対象となったのは、精神病者、遺伝病患者、労働能力欠如者、夜尿症、脱走・反抗、不潔、同性愛者などでした。

ヒトラーの狂気はユダヤ人を大量虐殺しただけでなく、こうした人たちを見下し「生きるに値しない命」と断じ殺害したことです。差別主義者だった点が、我々が恐れ警戒しなければならないところなのです。

差別主義こそ、我々が忌み嫌わなければならないものです。

それに毒され、虐殺を実行した襲撃犯をいかなる理由があろうとも断罪しなければなりません。これは、日本人としての未来をどうするか世界中から注目されていることも理解すべきです。

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