元自衛官の憂い The third
![]() (08/07)
(08/01)
(07/29)
(07/20)
(07/12) |
|
07280632 | [PR] |
01031109 | 日中冷戦 |
大方の予想通り、韓国との「慰安婦合意」は裏切られ、朴槿恵政権の次は新たな反日攻勢を掛けてくるのは必至です。
なぜ、韓国を信用するのか日本政府に定見はないのか、頭がいかれているのか残念でなりません。
日本と中国は既に「冷戦」状態にあります。かつての米ソ冷戦とは全く次元を異にする、領土的野心を持つ国家対外交音痴お人好し国家の対立です。
それを利用して自己の主張を正当であるとする国家、カルトな先制国家まで加わり、東アジアは完全に火薬庫になっていますが、当事国である日本政府/日本国民は無視を決め込んでいます。
中国が未だに中国大陸の歴史を持ち出し、日本が「侵略国家」だと主張するのは無意味に我々日本人の目には映ります。
しかし、世界に日本=侵略国家であると印象付けることは、我々が考える以上に重要なことであり、中国共産党の正当性を裏付けることになります。
「侵略国家」で浮かんでくるのは、憲法第9条です。三島由紀夫が「敗戦国日本の戦勝国への詫証文」だといっていますが、筆者は三島由紀夫の指摘通りだと思います。
これは、敗戦国であり将来的にアメリカ合衆国の脅威となり得るドイツと日本に様々な手かせ足かせの一つです。そして、歴史を掘り返されないために打った「手」なのです。
米ソ冷戦時代は、日独を自由主義圏に引き込むことに成功しました。しかし、冷戦の終結で新たな国際的な枠組みを構築すべき時に、日本政府/外務省は完全に手を抜き、現状のままの日米関係だけで済ませてしまいました。
その結果が「今」です。
今、日本は中国に憲法第9条を利用され、完全に冷戦構造の真っただ中にあります。中国は日本を世界中に侵略国家であったと再認識させることで、日本が手も足も出せない(軍事行動ができない)状態にしています。
お人好しならいいですが、中国に利用されている平和主義者が国内に存在するのですから、中国共産党は「軍」を動かさなくても、中国に利する動きがすでに日本国内には出来上がっているのです。孫子の兵法そのものです。
日本の平和主義を掲げる団体のほとんどは、知ってか知らずか中国共産党に利用されているのです。残念ながら、沖縄の基地問題にも中国共産党の手が伸びています。
今では神話のようですが、30年以上前は自衛官は制服ではで歩けない時代でした。「税金泥棒」と罵られるだけなら良いですが、石さえ投げられた時代もあったほどです。
東日本大震災以降、自衛隊に対する認識が深まりましたが、以前は災害救助訓練でさえ自衛隊が参加することは忌み嫌われていたのです。
日本には曖昧なものが多過ぎます。「靖國神社」もその一つです。その存在を許すことは、戦前・戦中・戦後をカオス状態にしています。
思想信条を抜きにして、日本国民としてかつての歴史に触れることのできる場を提供すべきだと筆者は考えます。
中国は「軍」を使わず、一発の弾も撃たず自国に有利なよう動きを絶やすることなく活動を継続させています。気付いていないのは、日本人だけという滑稽な有様は世界の嘲笑の的となっているかもしれません。
- +TRACKBACK URL+