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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/22:36

01051004 悪夢

120日トランプ政権が誕生します。トランプ政権は世界に何をもたらすか、世界中は固唾を飲んで見守っています。

トランプ氏が勝利すると、大方の予想を裏切り株価は史上最高値を更新しています。ドル高でトランプバブル状態です。


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筆者が恐れているのは、ポピュリズムが崩壊した時のことを考えるためです。ポピュリズムなどと言うと受け入れてしまいますが、ポピュリズムの権化といえばヒトラーやムッソリーニです。大衆を煽り、大衆をいつまで幻想から目覚めさせずにいられるか。催眠術師から魔術師なら、大衆は目覚めないで政権をの終了を迎えられるでしょうが、トランプ氏は催眠術師でも魔術師でもありません。

トランプ政権に会社の経営者やタカ派の軍人が登用されています。これもまた懸念材料です。会社を経営し成功したからといって、それが政治能力に繋がるかと言えばそうではありません。

トランプ氏にように、強いアメリカと標榜した大統領はレーガン元大統領ですが、レーガン政権は双子の赤字を作ってしまいました。

大衆迎合主義者は株価が落ちたり、支持率が落ちると、何をしてくるかわかりません。場当たり的な政策で日本は翻弄されることになるでしょう。

トランプ氏は、「メキシコ国境に壁を作る」「日本車に関税をかける」「不法移民は強制送還する」など、実現不可能な政策を訴えました。これが、「アメリカファースト」になるのかは理解できませんが、アメリカ市民を煽動するには効果てきめんだったようです。

メキシコ国境に壁を作り不法移民を減らし、アメリカ市民から奪われた雇用を取り戻し、日本車を締め出すといった図式から市民の支持を得たのでしょうが、米国がこれまで推進してきた自由貿易、グローバリズムが大きく後退することになります。

いまはバブル状態で株価・ドル高ではありますが、実際にトランプ氏は何ら政策を実行してはいません。

日本は米国から貿易と防衛問題を持ち出され、バーター取引を迫られることさえ考えられます。どちらかで、大きな譲歩を迫られることも考えられます。

トランプ氏はSNSを使うことに長けており、政権の座に就いた後、情報がダダ漏れとなる可能性も考えられます。情報操作に利用され、自国に有利に他国に不利な情報を流すことも考えられ、「反日」とはいかないまでも、貿易不均衡で対日感情が悪化した時期の再燃となる可能性さえあります。

ヒトラーやムッソリーニと「自由」を勝ち獲るために戦った国が、ヒトラーやムッソリーニと同じ指導者を迎えるのは悪い冗談どころか悪夢です。

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