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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/31/01:36

01291950 明日は我が身

以前、東日本大震災からの復興の遅れは「他人事」ではないというお話をしました。

災害からの復興には自治体だけでなく国も関わり、復興を急ぎ住民の生活を取り戻さなければなりません。


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 昨年7月、JR東日本が東日本大震災で甚大な被害を受けた仙石線 高城町~陸前小野間の運転再開が20156月までに全線で運転を再開すると発表しました。

 震災は20113月ですから、再開まで43ヶ月の時間を要したことになります。

 仙石線は仙台と石巻を結ぶ路線で、通勤通学、沿線の松島海岸は観光客の利用も多く、仙石線は宮城の動脈の一つです。

 国は黒字であるJR東日本は復旧の費用は全額JR東日本が負うものとし、一方のJR東日本は黒字は東北新幹線等のみで仙石線は黒字ではないと、相容れない主張を繰り返したために復旧が遅れているのです。

 鉄道復旧を急がないのは、被災地を無視していることにつながり厳しい現実が未だに被災地を覆っていることがわかります。

 1775年、日本では宝暦5年、徳川家重が将軍職にあった時代です。

 1775111日、ポルトガルのリスボンを巨大地震が襲いました。現在、推定ではマグニチュード8.59.0、リスボンの街の建物の85%が倒壊。倒壊で亡くなった市民は2万人。

 

 生き残った市民は河川敷・港に殺到し、そこへ津波が襲来。津波の高さは15mに達したといわれています。

 津波は1万人の市民を呑み込み、市街地からは火の手が上がり、5日間も燃え続けリスボンを焼き尽くしました。

 そこに立ち上がったのが宰相セバスティアン・デ・カルヴァーリョです、

 強権発動とも言えるような対応をするカルヴァーリョですが、やがてリスボンは驚異的な復興を遂げるのです。

 驚かされるのは、ボンバル様式建築はヨーロッパ初の耐震建築まで生み出したことです。

 人気取りと権力にしがみ付く政治家に、このようなことを実行するのは不可能でしょう。

 何を犠牲にして何を生かすか。それが、復興には大切なことだと私は考えます。

 そして、今回のイスラーム国による日本人拘束・殺害ですが、身柄を拘束されるまでの経緯を考えると、安直な妥協による身柄解放は避けるべきですが、日本政府と外務省のこれまでの動きを見ると、仮に我々が観光地で誘拐されても助けてはくれないのではないでしょうか。

 殺害されたとされるY氏は、身柄拘束以降、政府と外務省は何をしてきたのか。メディアは放置状態だったのではないでしょうか。

 切羽詰ってようやく動き出したとしか言い様がない動き。

 簡単に言えば、日本の行政当局には能力が無いという言葉で片付けられますが、それが我々に跳ね返ってくることを考えるとこのまま見過ごすことは果たして正しいことなのでしょうか。

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