元自衛官の憂い The third
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07292117 | [PR] |
07110943 | 東京のど真ん中 |
原子力規制委委員長の田中俊一氏が、「(安全対策は万全だが)東京のど真ん中に落ちた方がよっぽど良い」などと発言し、メディアに大きく取り上げられました。
失言なのか、はたまた的を射た発言なのか考えてみたいと思います。
この発言は、一般常識では間違っていないと思います。某軍事ブログのライターは、〝現状では「弾道ミサイルによる原発への攻撃は全く無視して構いません〟と書いていらっしゃいましたが、これは過言だと無謀にもライター氏に反論します。
私が言いたいのは偶然「軍事常識」と「一般常識」は異質のもので、相容れないものがあるためです。日本を攻撃しようと金正恩が決断した時点で決まるもので、現時点で断定するのは極めて危険です。東日本大震災による巨大津波と同じです。
原発施設の中でも、原子炉建屋を直撃させることは弾道ミサイルではほぼ不可能です。しかし、広島や長崎での原爆の威力を考えた場合、直撃させる必要はどこにもない上に、北朝鮮が仮に第二次朝鮮戦争で勝利したところで、日本を支配しようなどとは全く考えてもいないのがわかるように、懲罰攻撃のような意味合いから考えた場合、原発に対する核攻撃はゼロと胸を張って言えないのではないでしょうか。
原子炉建屋も福島第一原発でわかるように、それほど堅牢な造りとはなっていないはずです。通常弾等でも、数発原発付近に着弾させれば、日本の世論はどう転がるか想像もできません。
占領の意図もなければ、日本国民に最大のプレッシャーをかけることで朝鮮半島に関わらせないためには、原発攻撃は有効な攻撃だと考えるのは間違ってはいないと思います。私はミサイルよりも、原発へのテロ攻撃を予想しています。
虎の子の弾道ミサイルよりも、日本の原発には1個小隊の武装したコマンドを送れば何でもできるのですから、私が金正恩なら原発テロを命じます。以前にも書いたと思いますが・・・。
北朝鮮のミサイル開発は異常なほどのスピードで進んでいます。かつての米ソが数年かかっていた技術開発を数ヶ月で進んでおり、命中精度も常識的な判断で断定的に語ることはできません。
異母兄とはいえ、親族を暗殺するためにわざわざ手の込んだ化学兵器を使うなど、一般常識や軍事的見地からも理解できない殺害方法を採った北朝鮮です。そんな国を常識的なアプローチで語ることはできないことはこれまでの出来事からでも容易に想像ができます。
日本の原発は無防備状態です。海岸線に作られ、陸海空いかなる場所からも攻撃可能な状態です。そうした事実を考えずに、原発には攻撃が無いかのような情報発信はともみちゃんを野放しにしておくよりも危険です。
相手は異質の思考をする国の指導者であり、独裁者という極めて危険な人物です。半島国家が我々の常識など通用しいことは、私たちが良くわかっていることです。
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