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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/31/10:52

07021813 権力に溺れる者たち

昨今、言葉遣い気を付けないと差別的だと批判を受ける事がよくあります。

筆者から言わせてもらえば、差別と区別が曖昧になり、差別の意味すらわかってもいないのに使うため、言葉の世界が混乱しているように見えます。


拍手[2回]





 安倍首相の取り巻きの当選回数の少ない、いわゆる若手議員が立ち上げた「文化芸術懇話会」という勉強会(なんの勉強会かよくわかりませんが)の会合で暴論が飛び出し、国民は無関心ですが、温度差こそあれメディアでも取り上げています。

 講師として招待された作家が、得意の暴論を展開。当然、批判の的となっていますが、釈明するも迷走状態。

 一部から擁護する意見が飛び出して、さらに事態は迷走しています。国民はそれでも無関心。この国がどうなっていくのか心配になりますが、付和雷同の国民性が遺憾なく発揮されていると解釈して諦めるしかないのかもしれません。

 笑ってしまったのは、「作家氏には表現の自由がある」といった擁護論がごく一部から出てきたことです。中でも元『マルコポーロ』編集長花田氏の作家擁護には、何を考えて擁護しているのか怒りさえ感じました。

 かつて雑誌『マルポコーロ』の編集長を務めているとき、「マルコポーロ事件」が起き、雑誌を廃刊に追い込まれた経験を持つ花田氏が、「作家さんに言論の自由はないのか?」と持論を展開。

 何をもって“言論の自由”と言ってるのか皆目見当もつきませんが、会合で言いたい事を言いまくり、その後も「私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」などと好きなように言っているのですが、作家さんは“言論の自由”があるからこそ、好き放題言えてるわけですから言論の自由がないとは到底思えません。花田氏の理屈では、言論の自由とは何を言っても批判・非難されることがないのが「言論の自由」だと取り違えているようです。

 言論弾圧とは、言いたい放題のツイートが公的機関により消されたりする事を言いますが、作家氏のツイートが消されてはいません。

 批判的や非難は関係なく、何でも言えるのが表現(言論)の自由なのです。

 自由には責任が伴います。これは誰もが知っていることのはずです。「いまどきの若いやつは!」などとよく言われますが、分別のあるはずの大人が、それすらも忘れたのか学んでいないのかわかりませんが、あまりにも低レベル過ぎるお粗末な屁理屈です。

 表現(言論)の自由は認められていても、反対派意見や

事実誤認の発言や情報の発信があれば、対論も出てきますし、行き過ぎたものであれば批判や非難が集中するのは当然です。

 まさか、識者や社会的地位のある人間は、偏重な意見や事実誤認から出した意見を言っても、その責任は取らなくてもよいというのなら話は別です。

 国会議員となると、話はまた違ってきます。

日本国憲法第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。

 

 公的権力者である国会議員は、表現の自由(報道の自由)を侵害するような発言をしてはならないのです。なぜならば、公的権力者が「やるぞ・やるぞ」と言うだけで恫喝となります。普通の一般人が「メンツがつぶされた」「若いやつが黙ってない」と言ったところで怖いとは思いませんが、ヤクザ者がこれを言えばまったく違ってきます。これと同じ効果が権力者の発言なのです。

 国会議員の発言は以下のようなものです。

●大西英男衆院議員(東京16区、当選2回)

「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。政治家には言えないことで、安倍晋三首相も言えないと思うが、不買運動じゃないが、日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」

●井上貴博衆院議員(福岡1区、当選2回)

「福岡の青年会議所理事長の時、マスコミをたたいたことがある。日本全体でやらなきゃいけないことだが、広告の提供(スポンサー)にならないということが一番(マスコミは)こたえる」

●長尾敬衆院議員(比例近畿ブロック、当選2回)

「沖縄の特殊なメディア構造を作ったのは戦後保守の堕落だ。沖縄のゆがんだ世論を正しい方向に持っていくためには、どのようなアクションを起こされるか。左翼勢力に完全に乗っ取られているなか、大事な論点だ」

                    出典:朝日新聞

 どこまで本気なのかと疑いたくなる内容ですが、確実に言えるのは憲法違反です。こんな独裁的思考が国民に知らしめることができたのは、記者を褒め称えるべきものです。「盗聴」のように思わせたりする論調もありますが、国会議員が議員活動の一環で行った発言は、プライバシーはありません。部屋の外に少なからず記者が居るのはわかっていたわけですから、それを敢えて人払いもせず発言したのですから、会での議員の発言が漏れることはわかっていたはずです(常識を持ち合わせていればですが…)。つまり、彼らは確信犯なのです。大きな批判・非難が出てきたので、狼狽しているだけです。

 憲法に違反する発言を繰り返しながら、処分はというと党内処分だけというのは合点がいきません。国会議員は罷免できないので厄介です。

 完全に蚊帳の外に居るような顔をしている安倍首相ですが、この「会」は安倍首相の取り巻き連中の集まりであることから、安倍首相にも責任があります。そうした事実に目を向けず、冷却期間を置いて「なかった事」にしてはいけません。

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