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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/19:12

12311037 横紙破り

広島・長崎原爆と真珠湾攻撃をセットにした安倍首相。自分の意見を無理に押し通そうとする様は、まさに横紙破りとしか言いようがありません。


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「オバマ大統領の広島訪問と関係するものではない」と官房長官が名言していますが、それはこちらの考え方です。訪問される方にしてみれば、リメンバー・パールハーバーで人類史上初の核兵器を使った攻撃を正当化した米国にとり、安倍首相の真珠湾訪問は核兵器使用を正当なものとする米国の解釈の後押しをするだけです。

真珠湾攻撃は「騙し討ち」として、米国の歴史に深く刻みこまれています。それは、911同時多発テロでも持ち出されたほどですが、真珠湾攻撃は米国による単なるプロパガンダで、そのプロパガンダを未だに多くの米国市民が信じているだけのことです。

「真珠湾攻撃」は暗号電報を解読していた米国は、事前に察知していたか否か論争になっていますが、別の視点で見ると事前に察知していたと解釈するよりも、米国のワナにはまった大日本帝国と解釈すべき事実が浮かんできます。

昭和161941)年1126日(日本時間1127日)、米国務長官コーデル・ハルは「ハル・ノート」を野村・来栖両大使に示しますが、この「ハル・ノート」は日本側は"最後通牒(最後通告)"と解釈しましたが、米国陸海軍長官、議会、関係国すべてに何ら協議もなく出されたものだったのです。

27日(米国時間)、ルーズベルトは野村・来栖大使と会見しましたが、その後、ルーズベルトはフィリピン・ハワイの陸軍部隊指揮官に対し「警戒命令」を発出するようスティムソン陸軍長官に定義しスティムソンはこれに同意しています。この陸軍に対する「警戒命令」の後に、海軍太平洋艦隊とアジア艦隊に対し「戦争警告」が発せられているのです。

これだけでも、真珠湾攻撃は騙し討ちではなかったと解釈しても何ら違和感のないものです。

最も重要なのは、最後通牒と受け取れるものが米国から出されているということです。190710月にハーグで署名された「開戦に関する条約」では、戦争を宣言する宣戦布告に準ずるものと解釈されます。

つまり、米国が先に日本に対し宣戦布告していたことになります。その証拠に、ルーズベルトは議会には「ハル・ノート」の存在を報告していません。米国憲法では、連邦議会により米国大統領に陸海空軍・海兵隊の最高司令官に対し権限を授与(授権)するようこで戦争となるのです。

ルーズベルトは議会の議決前に、「最後通牒」を日本に渡したことになり、これは明らかな越権行為だったのですから「ハル・ノート」の存在を隠蔽しなければならなかったのです。

暗号解読で事前に察知していたどころか、米国(ルーズ・ベルト)は巧妙に日本を戦争に引きずり込んだのです。

そのプロパガンダの発端となった地にのこのこ出かけ、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないという未来へ向けての決意を示す」と真珠湾を訪れるとは間抜けか馬鹿のどちらかです。

天皇陛下の譲位についても、憲法と法律をどちらを重んじるのかわけがわからない動きをする安倍首相。まあ、陛下が退位されれば、セットで安倍さんも政界を引退せざるを得ないでしょうから、何としても陛下の譲位を許してはならないのでしょう。

底の浅い人間の考えそうなことです。かつての戦争を「侵略」か「自衛」かなどと言っている愚かな人がいますが、そんな人たちがいるから、歴史が歪められ、勝者の歴史が正当化されてしまうのです。

主義主張よりも「事実」に目を向け、その事実から歴史を構築すべきなのです。情緒ではなく事実が大事なのです。

2016年、いろいろなことがありましたが、2016年の最後を飾る安倍首相の失態をお披露目してしまったのが真珠湾訪問です。

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