元自衛官の憂い The third
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06140940 | 正義対悪の戦い |
子供と大人、卑怯者と英雄、白と黒、明と暗など相対立する概念を二項対立といいます。単純明快であり、二項対立で物語が進められると受け手側はとても楽なものです。そうした演出に「勧善懲悪」が絡むと、誰しもが注目し「悪」の存在を根絶やしにされることを望みます。
今さらながらにして思いますが、ヒーロー物は悪は完全に有無を言わさず滅ぼされ、その存在すら無かった事が歓迎されるという恐ろしい内容です。
こうした「演出」が平然と国際社会で起きていますが、その標的にされているご当人は全く我関せず〝話せばわかる〟といった思考で対応しているのが我がニッポンです。
韓国や中国の歴史認識問題。シーシェパードにる捕鯨問題、日米安保条約等々が存在しています。
西欧諸国では人種差別の一つである「黄禍論」があり、黄色い山猿が西欧文明と肩を並べることは絶対に許されないことですから、そうした過去の影響もあることは否定できません。
先に問題になった「追い込み猟」を海外から問題視され騒ぎになりましたが、こうした問題提起の裏には二項対立、勧善懲悪、人種差別が複雑に絡み合い簡単に解決できない問題です。
我が家では多くの猫と暮らしていますが、当然ながら世間起きる動物虐待には敏感です。猫や犬を保護するシェルターなどに寄付をしたりしています。
これと同じ精神作用が、捕鯨問題で先鋭的運動を繰り返すシーシェパードに多くの寄付が行われているのは隠しようのない事実です。シーシェパード側から言えば、捕鯨問題は〝儲かる〟ことになります。愛護・保護は絶対的正義であり、愛護・保護すべき動物を虐待だけでなく、日本は「食べてしまう」わけですから、日本は絶対悪に映るわけです。
こうした演出効果を上げるために、シーシェパードが見つけたのが和歌山県太地町が選ばれました。鯨やイルカを口にしない人にとって、太地町の漁は「虐殺」と見えるでしょう。「絶対悪」です。
日本人はかつて「鯨」を食べていました。日本の鯨食については詳述しませんが、戦後の鯨食を見ると第二次世界大戦後の食糧難時代は鯨食により日本人はたんぱく質を得ていました。「安価」であり「代用肉」という位置付けで、いつの日からか日本人は鯨を食べなくともいい日、つまりリッチになって豚肉、やがては牛肉を食べる生活を望むようになり、鯨食は衰退してきました。貧乏人の食べる「鯨肉」は食べないといった感覚です。
そこにきて西欧文明国からの捕鯨バッシングに乗っかり、鯨食は完全に消滅しかけてしまいました。
「食べないから別にいいんじゃないか」と多くの日本人は考えていることでしょう。
しかし、カネ儲けのためのシーシェパード、それに乗っかる環境問題に興味を示すセレブや多くの企業。そうした動きには「演出」があるわけで、これを許したら最後なのです。韓国や中国の反日を肯定するのと同じことなのです。
批判されたらただ頭を下げていればいいということは絶対にあってはならないことですし、国際的には全く通用しないことです。これこそが黄色い山猿の価値観です。日本人になるか、黄色い山猿のままでいるかの分かれ目なのです。
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